地域の高校生がウニ駆除で海の未来を守る!探究型学習プロジェクト
2025年7月21日、富山・石川の海洋高校生たちが、ウニによる磯焼け問題に取り組むために集まりました。このプロジェクトは、一般社団法人とやまミライラボが主催し、次世代のために豊かで美しい海を守ることを目的としています。参加した学生たちはフィールドワークやディスカッションを通じて、ウニの新たな活用方法を考えました。
磯焼け問題とは?
近年、日本の沿岸部ではウニが海藻を食い荒らしてしまう「磯焼け」という問題が深刻化しています。この現象は、生物多様性の低下だけでなく漁業資源の減少にもつながっています。特に富山県氷見市では、ウニの異常繁殖によって持続可能な水産業に深刻な影響を及ぼす事態が発生しています。
フィールドワークを通じての学び
プロジェクトでは、まず氷見市の女良漁港でウニ駆除の実習を行いました。学生たちは、すでにウニ駆除に取り組んでいる氷見高校の生徒たちと共に、磯焼けが進行している現場を訪れ、実際にウニが多く見られる現状を体験しました。このフィールドワークにより、問題の深刻さをリアルに感じることができた参加者たち。彼らはこの経験を通じて、自分自身の役割について考える契機を得ました。
ウニの再資源化への取り組み
次に、富山県栽培漁業センターを訪問し、氷見高校の海洋科学科の生徒たちが行っているウニを用いた養殖実験を見学しました。この実験では、廃棄予定のトマトや小松菜を餌として利用しており、ウニ駆除後のサステナブルな活用法を学びました。さらに、ウニの殻をパウダー状にして色素として利用するアイデアや、飲食店への提供といった具体例に触れた学生たちは、資源の循環に関心を持ちました。
アイデア創出に挑戦
午後には、4つのチームに分かれて磯焼けの解決策についてディスカッションを行いました。参加者は専門家からのアドバイスも受けながら、磯焼けの現状を身近なものとして捉え、新たなアイデアを創出しました。プレゼンテーションでは、ウニの殻を利用したエコチョークの開発や、磯焼けの啓発を目的としたカードゲームアプリのアイデアなどが発表されました。
学生たちの感想
参加した高校生たちは、次のように感想を述べています。
- - 「フィールドワークを通して、磯焼けの問題が身近なものに感じられました。」
- - 「他校の取り組みから多くの刺激を受けました。今後の活動に活かしたいです。」
- - 「さまざまな地域の学生と交流でき、自分ができることを再考する良い機会でした。」
結論
このプロジェクトを通じて、高校生たちはウニ駆除を通じて環境保護の重要性を学び、将来的な海の健康へ向けた貢献に目覚めました。次世代の海洋教育の重要性がますます高まる中、地域社会と協力しながら、新たなアイデアを育む現場が構築されることを期待します。今後の展開に注目です!