仕事と家事・育児の両立に限界を感じさせる母親たちの実態
11月23日は「勤労感謝の日」です。この日は、日頃の労働の感謝を伝える大切な日ですが、近年、共働き世帯は増え続けています。最新の調査によれば、働く母親の割合は過去最高の77.8%に達しました。この背景には、家庭と仕事の両立に苦しむ多くの母親の日々の努力があります。
母親の72%が両立の難しさを実感
株式会社Antwayが行った調査によると、400人の働く母親のうち、72%が「仕事と家事・育児の両立に限界を感じたことがある」と答えました。特に多くの母親が感じているのは、時間的な余裕の不足です。具体的には、以下のような声が寄せられています。
- - 「子どもと過ごす時間が不足している」 (67%)
- - 「仕事と育児・家事で時間に追われている」 (61%)
- - 「自分の時間が確保できなくなっている」 (55%)
これらから、母親たちがどれだけの努力をしているかがわかります。
忙しさが詰まった朝の時間
調査では、働く母親が「もっとほしい」と感じる時間として、特に「朝の時間」が挙げられました。忙しい朝の時間には、朝食の準備、着替え、子どもの送りなど、まさに『早朝家事バトル』ともいえるほどの忙しさがあります。次いで「自分の休息時間」も兼ねているため、朝からあらゆるタスクが押し寄せることが多いのです。午後の仕事後の家事もまた、忙しさのピークを迎えます。
マミートラック問題:40%がキャリアを諦めた
さらに厳しい現実として、「マミートラック」という言葉があります。これは、出産や育児を経てキャリアを諦めた女性に関する現象で、調査によると40%の母親がこの体験を持っていると答えました。彼女たちの多くは、職場復帰後もポジションを下げられ、キャリアアップの機会を失ってしまったことを報告しています。
実際の体験談では、「時短勤務を命じられ、プロジェクトから外された」「育休明けに元のポジションではなく閑職に回された」といった声が多く見られます。
事態の変化を求める声
こうした状況に対して、母親たちは多くの工夫を凝らしています。「仕事や勤務時間を減らす」「保育園や学童を利用する」など、生活に寄り添った解決策が模索されています。また、冷凍食品やレトルト食品を活用することで時間の短縮を図ったり、外食やテイクアウトを利用する家庭も増えています。
母親たちからのメッセージ
出産や育児は、母親にとって大きな変化をもたらします。その中で、働きながら家族のことを考え、両立を試みる姿は多くの人に共感されるものでしょう。母親たちから寄せられた意見には、息子が喘息を持ち、フルタイム勤務が難しくなった、また急な呼び出しでフルタイム勤務が難しいといった声が数多く存在します。
Antwayの取り組み
このような母親たちを支援するため、Antwayでは「つくりおき.jp」を提供。これは、調理経験豊富なシェフと栄養士が手作りしたお惣菜を家庭に定期的に届けるサービスです。
忙しい家庭の味方
1人前798円からという価格で、忙しい家庭の負担を軽減し、少しでも多くの母親が家族と過ごす時間を持てるようなサービスを目指しています。気軽に料理の手間を省き、おいしい料理を楽しむことができる、そんな存在でありたいと考えています。
働く母親たちのリアルな声に耳を傾け、彼女たちが少しでも肩の荷を下ろせる手助けを行うことが、今の社会に求められている課題と言えるでしょう。これからも、他者の労働を感謝するこの日は、多くの声を反映した日として意義深いものにしていきたいものです。