復刻版「大正サシズ」 大木市蔵氏の歴史的なソーセージが甦る特別企画
2025年4月10日(木)・11日(金)の2日間、東京・松屋銀座の100周年を祝う特別なイベントで、大正時代のソーセージの父、大木市蔵氏の歴史的なソーセージ「復刻版大正サシズ」が販売されます。この企画は日本のソーセージ文化を支えてきた大木氏の業績を称えつつ、当時の味わいを現代に届けるものです。
大木市蔵と「大正サシズ」の背景
大木市蔵氏は、1924年に銀座4丁目に日本初のソーセージ専門店を開店し、翌年には松屋銀座が開業。彼の作り出したソーセージは、ハイカラと評価され、松屋銀座では百貨店初のソーセージの販売が行われました。大木氏は、当時の日本において食肉加工技術が未発達だった中で、独自の技術を広め、ハムやソーセージを庶民が楽しむ食文化の一翼を担った人物でした。
彼の業績は大正時代から昭和初期にかけて多くの人々の食生活を豊かにし、食の安全に寄与するためにJAS規格の基盤を築くことにも力を注ぎました。
史実に基づく復刻版ソーセージ
今回の復刻版ソーセージは、大木氏の著書『実用豚肉加工法』を元に、当時のフランクフルトのレシピを再現したものです。使用する素材は豚肉と牛肉の合挽き、さらに塩、胡椒、ナツメグというシンプルなスパイスのみ。そのため、化学的な添加物や増量剤は使用せず、素材の旨味を最大限に引き出した贅沢な一品となっています。
ソーセージには、大分県産の放牧牛の赤身肉を使用し、その風味を活かしています。これにより、昔ながらの農作業風景を思い起こさせる、深みのある味わいが実現しました。時代背景を考慮した適切な塩分濃度や畜肉の割合で、安心して楽しむことができます。
100年の歴史を繋ぐ新たな企画
松屋銀座の100周年記念事業では、「つなぐ・つながる・つなげる」というテーマのもと、大木市蔵氏の業績を見つめ直しつつ、次世代への架け橋となる新たなコンテンツが展開されます。千葉県山武郡横芝光町商工会の協力のもと、復刻版ソーセージの販売が実現し、地域の文化や歴史も再認識されています。
横芝光町では、独自の大木式ソーセージも販売されており、その一環として、大木市蔵氏のWEB記念館も開設されています。ここでは彼の来歴や時代背景、貴重な文献が紹介されていますので、ぜひ訪れてみてください。
イベント情報
「ハヤリソーセージ」の出店は、2025年4月10日(木)・11日(金)の2日間、松屋銀座B1食品催事場で行われます。営業時間は11時から20時まで。ここでは「大正サシズ」復刻版ソーセージのほか、カリーヴルストドックなど様々な料理が楽しめます。特に、世界旅行をテーマにしたソーセージのセレクションも企画されており、冷凍販売も行われる予定です。
この貴重な機会に、100年前の歴史的なソーセージに触れ、その味わいや深い文化的背景を感じてみてはいかがでしょうか。松屋銀座と共に新たなソーセージ文化を次の100年へと繋げるチャレンジに、お力添えいただければと思います。
ハヤリソーセージ公式ホームページで更なる情報をご確認ください。