新たな提携の背景
アイパークインスティチュート株式会社(神奈川県藤沢市)が、米国マサチューセッツ州ケンブリッジを拠点とするライフサイエンス系スタートアップ支援施設「ラボセントラル」と提携したことを発表しました。この提携により、湘南ヘルスイノベーションパーク(通称:湘南アイパーク)のネットワークに属するアジアのスタートアップが、米国のバイオテクノロジーエコシステムにアクセスする機会を得ることとなります。
提供されるプログラム
選抜されたスタートアップは、ラボセントラルで3か月間の滞在プログラムに参加します。ここでは、ライフサイエンス起業家向けの教育プログラムが実施されるほか、70社を超えるグローバル製薬企業との交流の機会もあります。この交流によって、事業化に向けた知見やネットワークの拡充が図られます。
プログラム中には、ワークショップ、セミナー、ネットワーキングイベントが開かれ、参加企業は製薬企業や投資家、専門家などと接点を持つことができます。加えて、選ばれた1社には特別な6週間のメンタリングプログラムへの参加機会も設けられています。さらに、2025年11月には、米国ボストンで開催予定の第2回「Shonan Health Innovation Conference(SHIC)」でも連携し、湘南アイパークのスタートアップとケンブリッジのパートナーや投資家との交流を深めます。
アイパークインスティチュートの代表からのコメント
アイパークインスティチュートの代表取締役社長、藤本利夫氏は「ケンダル・スクエアでアーリーステージのライフサイエンス企業を支援するラボセントラルとの提携を非常に嬉しく思います。これはアジアのスタートアップに新しい機会を創出し、日本の創薬エコシステムの強化に寄与するものです」とコメントを寄せています。
ラボセントラルについて
ラボセントラルは、ケンブリッジのケンドール・スクエアおよびハーバード大学キャンパスにまたがる20万平方フィート以上の施設を保有する、ライフサイエンスおよびバイオテクノロジー分野の民間非営利インキュベーション施設です。2013年の設立以来、多くのスタートアップ企業にラボやオフィススペースを提供し、充実したプログラムやネットワーキングの機会を提供しています。設立から11年にわたり、LabCentralの入居企業は200億ドル以上の資金を調達し、7,000人以上の雇用を創出しています。公式サイト詳細は
こちら。
アイパークインスティチュートについて
アイパークインスティチュートは、2023年に事業を開始した企業で、産業ファンド投資法人(IIF)、武田薬品工業株式会社、三菱商事から設立されました。湘南アイパークの運営を引き継ぎ、ライフサイエンスエコシステムの構築を進めています。詳細は公式HPをご覧ください。
湘南ヘルスイノベーションパークについて
湘南アイパークは、2018年に武田薬品工業が自社研究所を開放し、設立された日本初の製薬企業発サイエンスパークです。現在は約190社が集まり、次世代医療、細胞農業、AI技術の研究が進められています。公式HP:
湘南アイパーク。