COMSOL Multiphysicsを使った科学技術シミュレーションの新刊発行
2024年8月30日、株式会社近代科学社は理工学専門書『マルチフィジックス有限要素解析シリーズ第7巻COMSOL Multiphysicsで楽しく習得する科学技術シミュレーション』を発行しました。本書は、先進的な研究開発や設計をサポートするための有用なツールとしてCOMSOL Multiphysicsを学ぶためのガイドを提供しています。
マルチフィジックス有限要素解析シリーズの意義
本シリーズは、科学技術の最前線にあるテーマを、できるだけ分かりやすく解説し、多様な分野でのCOMSOL Multiphysicsの活用方法を探ることを目的としています。特に、資源が限られた日本が革新を促進するには、このようなソフトウェアを利用したシミュレーションが不可欠です。
本書の特徴
本書の最大のポイントは、科学技術シミュレーションを楽しみながら学べる点です。次世代研究者や技術者は、具体的な題材を通じて、シミュレーションの基本的なアプローチや解決手法を習得できます。各章は理論だけでなく、実践的な例題を多く取り入れており、読者は自身のペースで学ぶことが可能です。
具体的な内容構成
本書は以下の章で構成されています。
1. 超スマート社会とCAEミニマム
- CAEに必要な項目とモデル開発の手順を解説。
2. COMSOL Multiphysics最速入門
- ソフトウェアの基本操作とモデルビルダー、アプリケーションビルダーの使用方法を実践的に学ぶ。
3. フィジックスⅠ - 代数方程式、常微分方程式、積分
- 効率的な数値計算の方法や、プログラミングの活用をご紹介。
4. フィジックスⅡ - 偏微分方程式
- さまざまなPDEインターフェースを用いた解法を取り上げ。
5. ジオメトリ
- CADデータの取り扱いやジオメトリに関する基本を説明。
6. メッシュ
- メッシュ作成の基礎的な知識とテクニック。
7. ポスト処理
- 可視化やポスト処理の重要なポイントを解説。
これらの章を通じて、読者は自然科学の基礎だけでなく、その高度な活用方法をも学ぶことができます。
著者について
著者の橋口真宜氏は、計測エンジニアリングシステム株式会社で主席研究員として活躍し、多くの機械技術における専門知識を持っています。また、米大海氏は工学博士で、ミーティングおよびプロジェクト運営のエキスパートです。彼らの豊富な経験が本書の内容に深みを与えています。
まとめ
『COMSOL Multiphysicsで楽しく習得する科学技術シミュレーション』は、未来の科学技術者を育成するための重要なリソースです。今後ますます発展していく科学分野で必要とされる知識と技術を、手に入れる絶好の機会となるでしょう。興味のある方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。