CD-adapcoとJSOLが手を組み、電磁気現象と熱の連成解析技術を共同で開発することに合意しました。この提携は両社の既存の関係から始まり、特にCD-adapcoの代表的な製品であるSTAR-CCM+®とJSOLのJMAGとのデータ転送手法が活用される形となります。
CD-adapcoの上級副社長、Jean-Claude Ercolanelli氏は、「このクラス最高のツールを用いることで、ユーザーは製品設計を真に最適化できる」と話しています。これにより、エンジニアたちはこれまで以上に精密な解析を実現できると期待されています。
JSOLの電磁場技術グループマネジャー、山田隆氏もこの提携を非常に喜ばしく思っており、「信頼性の高いSTAR-CCM+とJMAGを用いた複合物理シミュレーションが、新たな価値をユーザーにもたらす」としています。
この共同開発は、双方の技術の強みを活かしたものであり、2013年から築いてきたパートナーシップに基づいています。既存プロセスの強化により、より密連なる連成解析が可能になるのです。
電磁機器の部品は温度に影響されるため、このような連成解析は非常に重要です。最適設計を達成するためには、その設計の最後の5%に至る領域を見つけ出す必要があります。実際の現象に近い環境でシミュレーションをおこなうことで、設計者はこれら5%の領域を具体化する手助けができます。
ファーストリリースは2015年を予定しており、現段階でサンプルを使ったテスト計算が進行中です。この新たな技術がもたらす変化に期待が高まります。
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