岩手県の特産品「うるし茶」が高血圧抑制に注目
岩手県から生まれた「うるし茶」が、高血圧抑制効果を持つ可能性があるとして、注目を集めています。松沢漆工房が製造・販売するこの特産品の背景や研究成果を詳しく見ていきます。
高血圧の現状と対応
高血圧は脳および心血管疾患のリスク因子として知られており、日本国内では多くの患者がいます。特に岩手県では、男女ともに脳血管疾患による死亡率が高く、その予防が急務となっています。生活習慣を改善することが、高血圧のリスク低下に重要だとされています。
「うるし茶」の開発背景
「うるし茶」は、松沢漆工房が五年前から販売している飲料です。これは、岩手県北部の二戸市浄法寺町で長年飲まれてきたウルシの種を焙煎し、飲みやすくしたほうじ茶です。今回の研究は、過去に明らかにされたウルシの成分が血圧に影響を与える可能性を踏まえ、実際に飲まれている製品の効果を試験することを目的としています。
研究の詳細と結果
研究は、岩手生物工学研究センターと岩手医科大学のコラボレーションによって進められました。具体的には、、高血圧ラットを用いた動物実験が行われ、「うるし茶」摂取群の血圧がコントロール群に比べて低下する傾向が確認されたのです。
この実験では、90日間の試験期間中、自由に水を摂取できる環境の中で、従来の水と「うるし茶」を与えた群との比較が行われました。その結果、「うるし茶」を摂取した群では、最高血圧と平均血圧が共に抑制されることが示されました。これにより、「うるし茶」に高血圧上昇を抑制する効果が見込まれることが明らかとなりました。
今後の展望
今後も、松沢漆工房と研究機関は共同で、「うるし茶」の健康機能性について、さらに研究を深めていく方針です。また、商品の普及を進め、地域の特産品としての価値向上も目指しています。
「うるし茶」は、松沢漆工房のネットショップや、盛岡市内の各物産施設で購入できるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。詳しくは、
葆光庵のネットショップを訪れてみましょう。
地元の特産が健康に貢献する未来に期待が高まります。