日立ハイテクが提案する新たながん医療支援サービス「Panelsync」の登場
日立ハイテクが新たに提供するエキスパートパネル支援サービス「Panelsync」
株式会社日立ハイテクは、2025年3月1日に保険が適用される造血器腫瘍の遺伝子パネル検査「ヘムサイト®」に対応した新しいサービス「Panelsync」を開始します。このサービスは、がんゲノム医療における患者個々に適した医療提供をサポートし、医療現場の効率化を目指します。
背景
近年、医療分野では個別化医療へのニーズが高まっています。特にがんゲノム医療では、遺伝子パネル検査を通じて得た情報をもとに、エキスパートパネルでの治療法の決定が求められます。しかし、このプロセスには膨大な準備が必要とされ、医師にとっては大きな負担となることが多いです。日立ハイテクは、こうした背景を受け、2020年からエキスパートパネル支援サービスを提供し、医療の効率化に寄与してきました。新たに「Panelsync」が加わることで、これまでは固形がん検査のみ対応していたサービスが、血液がんにまで広がります。
「Panelsync」の特徴
「Panelsync」は、がんゲノム医療に関わる業務の負担を減らすことを目的としており、以下の2つの主要なサービスを提供します。
1. データ共有サービス
「Panelsync」では、がん遺伝子パネル検査の結果や患者のデータを、セキュリティが確保されたクラウド上で関係者に迅速に共有します。これにより、医師は会議前に十分な準備ができ、効率的に治療法を検討できます。データの蓄積も促進され、教育ツールとしても役立つことが期待されます。
2. エキスパートパネル用情報提供サービス
データ共有サービスに基づき、エキスパートパネルでの治療検討に必要な情報を整理・提供します。これにより、スムーズなパネル運営が可能となり、治療法の選定をより円滑に進められるようになります。
今後の展開
日立ハイテクは「Innovating Healthcare, Embracing the Future」を掲げ、医療のさらなる進化に取り組んでいます。新しい「Panelsync」により、血液がんの治療がより一層向上し、多くの患者にとって良質な医療環境が整うことが期待されます。会社として、がんに対する恐れのない社会を目指し、すべての患者に適切ながんゲノム医療が提供される未来を実現する姿勢を貫きます。
日立ハイテクについて
日立ハイテクは、医用分析装置やバイオ関連製品、放射線治療システムなどを製造・販売し、グローバルに事業展開を行っています。社会課題の解決に貢献し、持続可能な社会の実現を目指しています。詳しくは日立ハイテクのウェブサイトをご覧ください。
会社情報
- 会社名
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株式会社日立ハイテク
- 住所
- 東京都港区虎ノ門一丁目17番1号 虎ノ門ヒルズ ビジネスタワー
- 電話番号
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03-3504-7111