繊維物流改革
2025-01-08 14:19:54

阪急阪神エクスプレスとスタイレムが繊維物流改革に挑む

繊維業界の新たなる挑戦



スタイレム瀧定大阪株式会社、阪急阪神エクスプレス株式会社、阪急阪神ロジパートナーズ株式会社の3社が協力し、繊維業界の物流改革に向けた画期的な取り組みを開始します。その中核をなすのが、2025年2月から利用される「可変式輸送用ラック」です。この新たな物流モデルでは、配送の効率化及び環境負荷の低減を目指しています。

背景や目的


近年、ドライバー不足や労働時間の上限規制(2024年問題)という厳しい環境に直面している物流業界。その上に、環境問題への意識も高まり、さらなる改善が求められています。3社は、これらの社会課題に対して連携し、革新的な配送方式を構築することを決定しました。

可変式輸送用ラックの導入


新たに開発された可変式輸送用ラックは、反物の特性に合わせて長さと高さを調整可能です。これにより、反物の規格の違いから生まれる積載空間の無駄を解消し、トラックの台数を削減することが期待されています。さらに、このラックにより積載の効率も大幅に向上し、物流コストの低減にも寄与します。

ミルクラン方式の導入


効率的な配送設計を可能にする「ミルクラン方式」を取り入れ、複数の配送先への最適なルートを設定します。この方法により、無駄な配送回数を減らし、その結果としてCO2排出量の削減も図ることができます。

荷役作業の効率化


可変式輸送用ラックは、荷役作業の効率化にも貢献します。この新しい仕組みによりトラックの待機時間を短縮し、ドライバーの労働時間と作業者の負担を減らすことを目指しています。

実際の評価


すでに行われたトライアルでは、物流現場から高い評価を受けています。具体的には、トラックまで反物を取りに行く必要が無くなり、自社のパレットへの移し替え作業だけで済むため、全体として生産性が向上。作業者の負担も大きく軽減されました。

今後の展望


この物流改革は、効率化や環境負荷軽減に寄与する重要な取り組みであり、2024年12月3日付で「物流総合効率化法」に基づく認定も受けました。これからも3社が協力し合い、更なる発展を目指していく予定です。社会と環境の課題解決に向けて、革新を続ける企業の姿がここにあります。

企業のプロフィール


スタイレム瀧定大阪株式会社


1864年に創業し、繊維業界での豊富な経験を持つ企業です。テキスタイル、原料、アパレル製品、ライフスタイルの4つの分野で事業を展開し、国内市場でのトップシェアを誇ります。また、近年ではサステナビリティに貢献する製品やサービスの開発にも力を入れています。これからも、業界の革新を牽引する存在として期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
スタイレム瀧定大阪株式会社
住所
大阪府大阪市浪速区湊町1-2-3マルイト難波ビル11階
電話番号

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