生理用ナプキン無償提供プロジェクト「奨学ナプキン」2025年度応募開始
大王製紙株式会社は、2025年度の奨学生を対象に、生理用ナプキンを1年間無償提供する「奨学ナプキン」プロジェクトの応募を2025年4月3日より開始します。この取り組みは、一定の経済的理由や環境的要因から生理用品を手に入れることが難しい学生たちの生活を支援することを目的としています。
プロジェクトの背景と目的
「エリエール」ブランドで知られる大王製紙は、2022年に多様性を尊重する社会を目指して「meet my elis」というプロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトでは、生理用品を必要とする学生に直接支援を提供する「奨学ナプキン」を展開し、これまでに6,000名以上の学生に生理用ナプキンを届けてきました。
生理用品が手に入れにくい状況は「生理の貧困」と呼ばれ、昨今このテーマが注目されています。この背景には、経済的な理由だけでなく、情報の不足や周囲の理解の欠如も影響しています。この状況を改善するため、エリスは支援の手を広げ、全ての学生に届く取り組みを続けています。
応募について
募集期間および方法
「奨学ナプキン」の応募は2025年4月3日(木)10:00から5月11日(日)23:59までの期間に行われます。応募者は特設サイトを通じて生理に関する質問に答える必要があり、アンケート内容をもとに奨学生が選ばれます。
対象者と提供内容
対象は、生理用品を入手することが困難なすべての学生(小学校から大学生まで)。選ばれた奨学生には、生理用ナプキンを約1年間にわたって無償で提供します。具体的には、エリスの「ルナフィット」や「朝まで超安心」が含まれたセット商品が提供予定です。
参加企業・団体
このプロジェクトには、25以上の企業や団体が賛同しており、各団体が生理用品の必要性や情報提供に関する活動を支援しています。賛同企業としては、ツルハドラッグ、マツモトキヨシ、ウエルシア薬局などが名を連ねています。これにより、多様性の尊重と生理に対する理解を広める活動が一層強化されています。
学生からの声と今後の展望
これまでの取り組みを通じて奨学生からは、「友人と生理について話すことができるようになった」「ナプキン交換が気軽にでき、生活が楽になった」との声が多く寄せられています。一方で、生理に関する理解を求める声や、日常生活での環境整備に関する意見も多いことから、さらなる社会的理解が必要とされています。
お問い合わせ
「エリス奨学ナプキン2025事務局」では、一般の方からの問い合わせを受け付けており、メールでの問い合わせに応じています。受付は平日のみで、詳細については特設サイトをご確認ください。
最後に
エリスの「奨学ナプキン」プロジェクトは、単なる物質的支援にとどまらず、生理に対する理解を深めるコミュニティの形成を目指して進められています。今後も多くの学生に対して寄り添い、サポートを続けることが期待されます。