バーゼル銀行監督委員会が暗号資産基準を改訂、金融庁が発表

新たな暗号資産基準の改訂について

令和6年7月24日、金融庁はバーゼル銀行監督委員会（以下「バーゼル委」）が7月17日に発表した「暗号資産に係る基準の改訂」についての情報を公開しました。この改訂は、暗号資産の監督と規制のあり方を見直すもので、金融市場における信頼性や透明性を高めることを目的としています。

バーゼル銀行監督委員会とは？

バーゼル銀行監督委員会は、国際的な銀行の監督や規制を行う機関で、各国の中央銀行や金融監督機関の代表者で構成されています。主に金融機関の健全性を確保し、金融システムの安定を図る役割を果たしています。

今回の基準改訂の背景

今回の基準改訂は、2022年12月にバーゼル委が公表した最終規則文書を基にしています。この文書では暗号資産に対するプルデンシャルな取り扱いについての見解が示され、さまざまな意見やフィードバックが寄せられました。令和5年12月から実施された市中協議の結果を反映し、改訂が最終化されたのです。

改訂の主な内容

主な改訂点については、暗号資産に対する規制がより明確になり、金融機関が暗号資産を扱う際の指針が強化されたことが挙げられます。特に、リスク管理の強化や自己資本比率の向上を求める内容が盛り込まれており、金融機関が遵守するべき基準が具体的に示されています。

これにより、暗号資産の取引や管理に関する不透明性を解消し、市場参加者が安心して取引ができる環境を整えることを目指しています。

今後の展望

バーゼル委の改訂により、日本国内における暗号資産市場の規範も変化する可能性があります。金融庁はこの改訂を踏まえ、国内の制度や規制の整備を進めていくとしています。また、国際的な協調を図りながら、世界の暗号資産市場との調和を目指していくでしょう。

今回の基準改訂は、暗号資産がもたらす影響を受ける全ての企業や投資家にとって重要な内容であり、今後の動向に注目が集まります。金融庁は、引き続き透明性の高い金融市場の構築に向けて取り組んでいく考えです。詳細な内容については金融庁の公式サイトやプレスリリースを参考にしてください。