京都大学ELP短期集中講座「脳と心〜脳科学の新潮流〜」
京都大学が提供するエグゼクティブ・リーダーシップ・プログラム(ELP)は、社会人を対象にした多岐にわたる講義を展開しています。2015年からスタートしたこのプログラムは、哲学や宗教、歴史、政治、AI、宇宙、医薬、生命、芸術など、多様なテーマに焦点を当て、受講者が次の世代を担うリーダーとしてのスキルを磨くことを目指しています。
この度、特に注目を集める分野、脳科学をテーマにした「京都大学ELP短期集中講座」が開講されます。テーマは「脳と心〜脳科学の新潮流〜」。この講座では「脳と心はどこまで解明されているのか」、また「脳科学の進展がどのようにビジネスや社会に影響を与えるのか」といった問いを考察します。認知科学や心理学、情報科学など、多方面からの専門知識を学び、最新の研究結果を知る貴重な機会です。
講座の背景
現代の社会は急激な変化に直面しています。進化する人工知能(AI)、人間とロボットの協働、そして高齢化社会におけるさまざまな課題。その中で、脳と心の健康に関する関心はますます高まっています。本講座は、脳科学の基礎を学びつつ、「脳と心はどの程度理解されているのか」を深く掘り下げます。
講座の目的
受講者は、医学や産業への脳科学の応用方法、さらには社会の改善にどのように貢献できるのかを考え、実践的な議論を交わします。このプロセスを通じて、次世代のリーダーに必要な視点や哲学を身に付けることができます。
講座の詳細
- - 日程: 2020年2月19日(水)~ 2月22日(土) 9:30~19:00(19:00以降のプログラムあり)
- - 場所: 京都大学楽友会館(京都市左京区吉田二本松町)
- - 定員: 先着30名(定員に達し次第締め切り)
- - 受講料: 50万円(税込、テキスト代、ランチ代、パーティ代含む)
※同一企業からの複数参加の場合は割引あり。
プログラム内容
1日目: 脳の生理学
- - 『「脳科学」超入門』小川正晃(京都大学准教授)
- - 『機能回復の脳科学』伊佐正(京都大学教授)
2日目: 心とは何か
- - 『心の来し方行く末』積山薫(京都大学教授)
- - 『ヒトの始まり、心の始まりを科学する』板倉昭二(同志社大学教授)
- - 『脳科学の産業化に向けて』山川義徳(京都大学教授)
3日目: 脳の認知科学
- - 『「脳」の窓からみる「こころ」』月浦崇(京都大学教授)
- - 『ブレイン・デコーディング』神谷之康(京都大学教授)
- - 『AIと脳』趙亮(京都大学准教授)・磯部洋明(京都市立芸術大学准教授)
4日目: 脳科学の未来
- - 『意思決定のシステム 神経科学』小村豊(京都大学教授)
- - 『「次なる時代」とは何か』宮野公樹(京都大学准教授)
この講座を通じて、受講者は脳科学の最先端知識を身に付け、次世代のリーダーとして成長する機会を得ることができるでしょう。京都の知の集積地で、この貴重な機会を逃さないでください。