アジアからの訪日外国人誘致へ、J.E.T.とOPT SEAが戦略提携を発表

J.E.T.とOPT SEAが手を組む

映像制作とマーケティング分野において新たな展開が見込まれる中、株式会社Journal Entertainment Tribute（J.E.T.）と、シンガポールのOPT SEA（オプトグループ）が事業提携を締結しました。これにより、アジア地域からの訪日外国人客向けのプロモーション活動が始まります。
J.E.T.は東京を拠点に、映画やTVドラマの制作プロデュースを手掛ける企業であり、OPT SEAはASEAN各国でのオンラインサービス提供を行っている会社です。この提携により、両社は中国、韓国、台湾、香港、ASEAN諸国（ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン）からの訪日客を増やすための新しい取り組みを実施します。

新たなマーケティング戦略

新たに設定されたマーケティング戦略は、テレビ番組や映画の撮影を日本各地で行い、その後の現地でのプロモーションを支援するものです。J.E.T.は、これまでに多くのアジアの人気ドラマやバラエティ番組の日本撮影を手掛け、その成功から日本の観光地への誘致を進めてきました。例えば、タイのヒットドラマ『きもの秘伝』は、日本の佐賀県で撮影され、結果としてこの地域への観光客が450%も増加するなど、明確な成果を上げています。

さらに、OPT SEAとの連携により、撮影した作品がアジアにて放映される際には、そのタイミングに合わせて地方自治体や日本企業が現地でのプロモーションを行うことができるようサポートを提供します。これにより、日本の魅力を伝えると共に、観光業界の活性化を狙います。

新サービスの具体的な内容

提携の一環として、以下のような新サービスが始まります：
1. アジア諸国の映画やTVドラマ、旅行番組の撮影を通じて訪日外国人客の誘致支援を行う
2. 番組放送に合わせて、現地でのプロモーション支援（オンラインとオフラインの両方）
3. 番組内での商品の紹介や観光施設の紹介を通じて、訪問者や利用者を増やす施策

これらの施策は、観光産業だけでなく、その地域全体の活性化に寄与することが期待されています。特に、J.E.T.の過去の実績からも、映像コンテンツを利用したプロモーションの効果は高いことが示されています。

J.E.T.の強みとこれからの展望

J.E.T.は、タイの人気ドラマ『Devil Lover』をはじめとする多くの海外作品の撮影プロデュースに成功しており、今後もアジアの市場に向けた映像制作を進める意向を持っています。新たにOPT SEAとの連携により、さらに多くの作品が日本で撮影され、アジアの視聴者に届くことが目指されています。

会社独自の強みである海外共同映像制作のノウハウを生かし、地域創生やインバウンド、アウトバウンドの促進を図ります。これは、日本の文化や観光地を広く発信する良い機会と言えるでしょう。特にアジア圏のマーケットは、これからの観光業界においての重要なターゲット地域となることが予想されます。この提携を通じて、日本の観光地が新たな訪問者を迎え入れることに期待が高まります。