アドバンテックとQualcomm、AI分野での強力なコラボレーション
2025年5月20日から23日まで、台湾・台北で開催される世界最大級のAI展示会「COMPUTEX」において、アドバンテック株式会社が米国のQualcomm Technologies, Inc.との協業を発表しました。このコラボレーションは、業界におけるAI、コンピューティング、コネクティビティの革新を加速すると考えられます。
アドバンテックはQualcommのIoTエコシステムの一員として位置づけられ、この関係を通じて同社の先進的なテクノロジーをアドバンテックのエッジコンピューティングおよびエッジAIプラットフォームに統合します。これにより、よりスマートなインテリジェントソリューションの導入が期待されています。
QualcommのDragonwing™プラットフォーム
今年初め、Qualcommはその新たなDragonwing™ポートフォリオを発表し、業界におけるAI性能と低遅延の実現を目指しました。このプラットフォームは、特に以下の製品で利用されます:
- - 組込みモジュール
- - スマートパネル
- - AIカメラ用のQCS6490プロセッサ
また、エッジAIシステム向けにはIQ8およびIQ9プラットフォームを活用します。アドバンテックはこれらを通じて、ロボティクスや医療、製造、リテールの各分野で革新を促進し、高いパフォーマンスを持つソリューションの提供を目指しています。
開発者向けツールの展開
この協業では、Qualcommとアドバンテックが協力し、エッジAIの開発を促進するためのツール群を開発します。アドバンテックの専門知識を活かし、豊富なモデルライブラリとトレーニングツールを統合したノーコード/ローコードモデルを提供することで、開発者が迅速に市場へアプローチできるよう支援します。これにより、インテリジェントなエッジソリューションの普及が加速する見込みです。
アドバンテックのエンベデッド部門社長Miller Chang氏は、「Qualcommとのコラボレーションを拡大できることを誇りに思います」と述べています。また、QualcommのNakul Duggal氏は、このパートナーシップによって次世代のAIアプリケーションが広がると強調しています。
エッジインテリジェンスへの期待
この共同作業は、両社が掲げるビジョンを実現し、AIやコネクティビティの融合によって業界全体が強化され、イノベーションが促進されることを目指しています。エッジでのインテリジェントな自律システムの進化は、今後の市場における重要な鍵であり、両社が連携することでその実現が期待されるのです。
最後に
アドバンテックは、1983年に設立され、40年以上にわたり高品質な産業向けパソコンを提供してきました。その活動は、AIとIoTの融合を通じて社会課題の解決を目指す方針に支えられています。今後もエッジコンピューティングに注力し、持続可能な成長を目指しています。
このアドバンテックとQualcommのコラボレーションにより、次世代のAIソリューションがどのように進展するのか、注目が集まります。