メキシコのクラフトメスカル「ドンマテオ」の魅力
株式会社フィデアが、日本市場に新たに登場させたクラフトメスカル「ドンマテオ」。メキシコ・ミチョアカン州からの特選品で、地域に根ざした珍しい原料を用いた本格的な酒です。本日より、日本での販売が開始され、その魅力が多くの人々に広がることが期待されています。
「ドンマテオ」のメスカルは、3種類の異なるアガベの品種を使用しており、製造方法は共通ですが、それぞれにユニークな特徴があります。アガベの外側を切り離し、球形の根の部分「ピニャ」を糖化し、発酵させた後に蒸留行程を経て作られます。特に特徴的なのは、ピニャを蒸し焼きにするための地中に掘られた大きな穴「タテマド」を使用している点です。この独自の製法が、スモーキーな風味を引き出しています。
商品ラインナップ
1. ドンマテオクプレアータ
- - 容量: 750ml
- - アルコール度数: 46度
このメスカルは、ミチョアカン州のバルザス川流域で採れるアガベを使用しています。後味にはハチミツや黄色い花の甘い香りが広がり、ミントや新鮮なハーブの爽やかさも感じられます。使用するアガベは8年以上育てたもので、バランスが良く、深い味わいを実現しています。メスカル協会の三浦氏は、「ローストアガベの芳香とパイナップル、ペッパーのニュアンスが素晴らしい」と絶賛しています。
2. ドンマテオアルト
- - 容量: 750ml
- - アルコール度数: 46度
このメスカルは、希少なアガベ「イナエキデンス」を10年以上熟成させたものを使用し、非常に芳醇でエレガントな香りが特長です。熱した岩とオーク材で焼かれたピニャが生み出すスモーキーな風味とハーバルトーンが際立ち、独特のフルーティーなアロマを楽しむことができます。「アルト」はローカル名で、メスカルでは珍しい存在です。三浦氏は「ローズマリーや松、ペッパーの香りが心地よい」とコメントしています。
3. ドンマテオマンソサウアジョ
- - 容量: 750ml
- - アルコール度数: 48度
このメスカルは「セニーソ」とも呼ばれるアガベの変種を使用し、8年以上の熟成を経たものです。アルコールの強さを感じさせない滑らかな飲み口で、スモーキーさと湿った石のような風味が特徴的です。また、余韻は長く、深いアロマが口の中に広がります。三浦氏は「ローストアガベの香りや若干の苦味、ペッパーが絶妙に融合している」と述べています。
日本とのつながり
さらに注目すべきは、日本人テキーラ職人・景田哲夫氏が関与している点です。彼が所属するカスカウイン蒸留所との深い関係があり、フィデアは「タテマド」の製作技術の指導も受けているとのこと。メスカル協会の三浦氏も、ドンマテオ社の伝統的な製法と品質を高く評価しており、日本の皆さんにもぜひ味わってほしいと歓迎の意を示しています。
このように、メキシコの魅力を凝縮した「ドンマテオ」は、日本における新しいクラフトメスカルの選択肢として期待されています。自宅でのリラックスタイムや友人との集まりにぴったりの逸品として、ぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。