御花リニューアル
2025-01-09 10:43:59

2025年に文化財空間で新たな体験を提供する御花

福岡県柳川市にある国指定文化財「柳川藩主立花邸 御花」が、2025年1月11日にリニューアルオープンします。このリニューアルでは、文化財の空間に調和する滞在着や、そこで働く人々のユニフォームが新たに導入されます。デザインと制作は、「きものでエキサイティングな世の中をつくる」のビジョンを掲げる株式会社やまとの手によるものです。

立花家400年の伝統と新たな形


立花家の歴史は400年にもおよび、今もその物語が続いています。リニューアルに伴い制作された滞在着のゆかたでは、江戸時代から受け継がれる立花家の殿様や姫様の伝来品を元に0イメージされ、柳川独特の文化や地域の自然と調和するデザインとなっています。特に、現存する100畳の大広間や川下りの舟との調和を意識してデザインされています。

具体的には、2つのスタイルが用意され、そのひとつが「祇園守紋ゆかた」です。このユニークなゆかたは、大名家に伝わる能楽にあわせて特別にデザインされたもので、殿様気分を楽しむことができます。もうひとつの「唐草祇園守紋ゆかた」では、立花家の婚礼調度品をインスパイアし、繁栄を願う唐草模様が入っており、柳川の自然も感じられる柄になっています。

100年後を見据えた和装文化の推進


また働く人々のユニフォームもアップデートされ、格式ある武家文化をそのまま反映したデザインとなっています。半纏スタイルでありながら、紋付の羽織に近づけたデザインは、当館の歴史意識を強調しています。さらに、過去に着用されていた法被の柄を取り入れたユニフォームには、勝利を願うという意味が込められた「子持ち筋」が取り入れられています。

持続可能な未来のためのアップサイクルプロジェクト


興味深い点として、現在のプロジェクトでは宿泊者が利用した後のゆかたをアップサイクルし、新しい形で再利用を促進しています。この取り組みは「宿つなぎYAMATO.Lab.」として知られており、デザイナー神田恵介氏がクリエイティブディレクターを務め、オリジナルの「きものドレス」「ツナギ」「シャツ」「パンツ」などの新商品が開発されています。これらの商品は、代表的な「御花」のショップでも販売される予定です。

御花の新たな魅力


御花は400年という長い歴史を持ちながら、常に新しい試みを行っています。リニューアル後は、宿泊施設としてだけではなく、文化財としての新たな魅力も提供していきたいと考えています。これにより、訪問者はただ滞在するだけでなく、立花家や柳川の文化、そしてその歴史に触れ、さらにはサステナブルな未来に貢献する体験ができるのです。

リニューアルオープンの詳細


本リニューアル工事には、全客室、ロビー、ラウンジなどが含まれます。設計にはUDS株式会社が関与し、20室の客室への改装が行われています。訪れるすべての人々に、400年の時を超える体験を提供するためのリニューアルオープンを楽しみにしていてください。

お問い合わせ情報

公式サイト: 御花
リニューアル特設サイト: リニューアルオープン


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会社情報

会社名
株式会社御花
住所
福岡県柳川市新外町1番地
電話番号
0944-73-2189

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