看護師不足を解消するために!「ナスコミュ」の取り組み
日本の医療・介護分野では、「2025年問題」と「2040年問題」という深刻な課題が迫っています。これは、高齢化が進む中で医療サービスや介護の需要が急増し、生じる看護師不足に対する懸念です。このような状況を打開するために、ノーマライズファインド株式会社が平塚市で開催する「ナスコミュ」についてご紹介します。
「ナスコミュ」とは?
「ナスコミュ」は、看護学生と現役の看護師が気軽に交流できるコミュニティイベントです。2024年12月14日に開催されるこのイベントは、訪問看護という専門分野に対する理解を深めること、そして若い世代の看護師の育成を目指しています。特に訪問看護は、看護学生にとってあまり馴染みがない職場であり、彼らにこの分野の重要性を伝え、興味を持ってもらうことが狙いです。
深刻な医療現場の課題
日本の総人口は2023年時点で1億2475万人、うち65歳以上の高齢者が3617万3千人を占めています。2025年問題では、団塊の世代が全て75歳以上となることで、医療や介護サービスの需要が急増することが予想されています。また、2040年には団塊ジュニア世代が高齢化し、その時期には医療従事者が不足しがちになることが明らかです。
特に訪問看護サービスの需給が厳しいと言えます。2020年のデータによれば、訪問看護ステーションでの看護職の数は7万人弱ですが、2025年には13万人の看護職が必要とされています。この需給ギャップが続く中で、訪問看護の質を維持するためには新たな人材が求められています。
訪問看護の重要性
訪問看護は、患者が自宅での療養を希望する際に必要不可欠です。しかし、実際には訪問看護師の数が不足しているため、現場では負担が増大し、看護ケアの質が低下するリスクも増しています。この問題を解決するためには、訪問看護という選択肢の認知度を高め、将来の看護師たちを育成することが求められます。
特に、看護職全体の中で若手の看護師が占める割合が低い現状を改善する必然性があります。25歳未満の看護師はわずか0.3%にとどまっており、未来の看護現場には若い力が必要です。
「ナスコミュ」の役割
「ナスコミュ」では、看護学生と現役看護師が対話し合う機会を提供します。講演やセミナーを通じて、訪問看護の現場での課題や成功事例を学び、具体的なキャリア選択に役立つ情報を得ることができます。また、メンター制度を設け、現役看護師が指導することで、学生は訪問看護についての理解を深め、将来のキャリアの選択肢を広げることが期待されます。
さらに、交流フォーラムを通じて、学生同士や看護師との自由な意見交換の場が提供され、互いの知見を深めることができます。これにより、訪問看護の重要性が再認識され、将来の医療を担う人材が育成される土壌が生まれるのです。
未来の医療を支える
「ナスコミュ」は3年以内に会員1000名を目指し、看護師不足という課題に立ち向かいます。看護学生が訪問看護に関心を持ち、将来的にこの分野での専門性を発揮することは、国全体の医療・介護システムにとって非常に重要です。ナスコミュを通じた取り組みが、未来の医療の礎となることを願っています。
お問い合わせ先
住所: 〒254-0075 神奈川県平塚市中原3-17-7
電話: 0463-75-963
携帯: 080-7073-2013
メール:
[email protected]
URL:
くじら訪問看護ステーション