旅行者の行動を新たな視点で捉えるサービス
株式会社Payke(ペイク)は、訪日外国人向けの新サービス「Payke訪日外国人まるみえくん」を2025年11月から提供開始すると発表しました。コロナ後のインバウンド市場が急激に回復するこの時期に、企業や自治体の需要に応える形で、リアルタイムな訪日客の動向を可視化することが目的です。
インバウンドデータの重要性
近年、多くの企業や自治体が訪日外国人の動向を把握したいと考えています。しかし、訪日客の興味や嗜好は多様化しており、従来の調査手法ではリアルタイム性や解像度が不足していました。Paykeは、自社アプリの550万人以上の利用者から得たユニークなデータを駆使し、訪日客の「足跡」と「興味」を可視化することで、インバウンド戦略の高度化に貢献することを目指しました。
新サービスの特長
「Payke訪日外国人まるみえくん」は、訪日客のリアルタイムな動態を捉え、企業や自治体にマーケティング施策や地域開発計画の策定を支援します。このサービスの基本的な特長は以下の通りです。
1. 訪日客の動態データの可視化
本サービスでは、許可を受けたPaykeアプリの利用者から集められた位置情報データを活用し、どの国籍の訪日客がどの地域に滞在しているのかを高解像度で把握できます。これにより、訪日客の具体的な動きが見える化され、企業は狙ったマーケティング施策を展開することが可能になります。
2. 興味・関心データの分析
Payke独自の「商品スキャンデータ」を用いることで、訪日客がどの商品に興味を示しているかを分析し、特定エリアにおける消費ニーズの把握が可能になります。これにより、企業はターゲット層に応じた商品やサービスを提供するためのデータに基づく意思決定ができます。
3. 多様なデータ提供形式
提供されるデータは、国籍、性別、年代、地域、時間帯など、多様な視点からの分析が可能です。専用ダッシュボードや、既存の分析基盤と連携しやすいrawデータ形式で提供され、使い勝手も考慮されている点が魅力です。
4. アンケートによる深層ニーズの把握
オプションとして、Paykeアプリユーザーへのアンケート調査も実施可能です。これにより、旅行の目的や消費意欲を深掘りし、顧客理解をさらに深めることができます。
代表取締役のコメント
Paykeの代表取締役である古田奎輔氏は、「インバウンド市場が急速に回復する中で、企業や自治体の声に応える形で『Payke訪日外国人まるみえくん』を開発しました。このサービスは、訪日客の動態データだけでなく、商品に対する興味・関心なども捉えることができるため、インバウンド戦略の新たな視点を提供するものです」と語ります。
今後の展望
Paykeは今後、得られたインサイトをもとに自社の広告配信サービスと連携し、データ分析から施策実行まで一貫した支援体制を強化する意向を示しています。また、可視化された動態データを広く提供し、様々な業界や自治体との連携を深めていく計画です。
持続可能な観光戦略を実現するため、「Payke訪日外国人まるみえくん」のインサイトは、訪日客のニーズに基づいた戦略的計画に寄与することが期待されています。
会社概要
株式会社Paykeは、沖縄県那覇市に本社を構え、2014年に設立されました。訪日外国人向けアプリ「Payke」を運営し、7言語で商品の情報を提供します。現在、約75万点の商品データを保有し、550万人以上が利用しています。日本全体のインバウンド理解を深め、観光業界の発展に寄与することを目指しています。