鉄道輸送の安全情報公開
2023年の8月29日、国土交通省は令和6年度の「鉄軌道輸送の安全に関わる情報」を発表しました。この報告書では、鉄道運転事故の件数、死傷者数、輸送障害の状況などが詳細にまとめられています。
鉄道運転事故の状況
令和6年度に報告された鉄道運転事故の件数は597件で、これは前年度より83件の減少を示しています。特に注目すべきは、死傷者数が497人(前年同期比79人減)となり、そのうち死亡者数は247人(前年同期比46人減)だったことです。また、乗客の死亡事故は発生していないため、全体的な運輸の安全性が向上しているという評価がなされています。
輸送障害に関するデータ
一方で、輸送障害(列車の運休や旅客列車の30分以上の遅延など)は増加傾向にあり、令和6年度には7,402件の事例が報告されました。これは前年度よりも308件の増加を示しており、今後の改善が求められます。
安全管理の重要性
国土交通省は「鉄道事業法第19条の3」に基づき、毎年度これらの統計を整理し、安全に向けた規制や指導を実施しています。この取り組みは、公共交通機関としての信頼性を高め、利用者の安全を最優先に考えるための重要な活動と言えます。
まとめ
鉄道輸送の安全に関する情報公開は、利用者に対する透明性を提供するだけでなく、鉄道業界全体の安全管理を強化することにも寄与しています。今後もこうしたデータの公表が続けられることで、さらなる改善が期待されるでしょう。
詳しい内容については国土交通省の
公式ウェブサイトをご覧ください。報告書の全体版及び概要版もこちらに掲載されています。
お問い合わせに関しては、国土交通省鉄道局安全監理官室(吉開、細野)まで。電話番号は03-5253-8111です(内線40762、40766)または直通03-5253-8548でお問い合わせください。