幕末の外交と展覧会
2024-08-09 10:25:01

幕末の外交をひも解く特別展「外国奉行と神奈川奉行」開催

特別展 「外国奉行と神奈川奉行 ―幕末の外務省と開港都市―」の開催



概要


2024年9月21日(土)から10月20日(日)まで、横浜開港資料館にて特別展「外国奉行と神奈川奉行――幕末の外務省と開港都市」が開催されます。本展は、安政元年(1854)に締結された日米和親条約から始まる日本の外交の歴史を掘り下げ、特に外国奉行と神奈川奉行の役割を明らかにするものです。

幕末の外交機構


安政5年(1858)に設立された外国奉行は、日本の近代外務省の前身として、幕末の国際情勢における幕府の外交を推進しました。また、同年に設置された神奈川奉行は、開港都市横浜の行政を司り、外国人との交渉も行っていました。これらの組織は、日本の外交史において非常に重要な役割を果たしましたが、その研究はこれまであまり進められてこなかった点が特徴です。

本展は、これら二つの機関に焦点を当て、幕末の外交官たちの姿を古写真、絵画、絵図、古文書などおよそ150点にわたる貴重な資料を通じて紹介します。

展覧会の見どころ


1. ハリスの肖像写真


初代駐日アメリカ公使タウンゼント・ハリスに関する肖像写真が初公開されます。これは、ハリスが1858年に日米修好通商条約を締結した歴史的な人物であり、日本を近代国際社会に導いた重要な役割を担いました。

2. 外国奉行柴田剛中の資料


外国奉行柴田剛中に関する質量ともに貴重な資料群が寄託され、その中から選ばれた約30点が展示されます。これらの資料により、外国奉行の実態や使命が浮かび上がるでしょう。

3. 別手組の資料


幕末に外国人襲撃事件が多発したため、幕府は外国人警備の専門部隊「別手組」を設立しました。本展では、そのメンバーの一人であった武島金三郎に関連する資料が展示され、当時の安全確保の実情を知る貴重な機会となります。

参加者の声


展覧会期間中には、トークライブや特別講座も予定されています。専門家による解説を通じて、幕末の外交について深く知ることができるチャンスです。特に、10月9日(水)に行われるトークライブでは、著名な研究者が幕末の外交官について語ります。興味のある方はぜひお申し込みください。

まとめ


特別展において展示される資料は、幕末の日本の外交機構を理解する上で非常に貴重なものです。これまであまり知られていなかった「外国奉行」と「神奈川奉行」の歴史を、ぜひこの機会に体験してみてはいかがでしょうか。この特別展は、近代日本外交のルーツを探る重要な機会となることでしょう。興味がある方は、横浜開港資料館を訪れて、幕末の歴史に触れてみてください。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

会社情報

会社名
公益財団法人横浜市ふるさと歴史財団
住所
神奈川県横浜市都筑区中川中央1-18-1
電話番号
045-912-7771

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。