南阿蘇村の地下水保全
2024-03-22 13:00:35

熊本・南阿蘇村が進める地下水保全の最前線、ハイコムウォーターが協定締結

熊本・南阿蘇村の地下水保全協定が意味すること



熊本県の南阿蘇村で、ハイコムウォーターが同村及び東海大学農学部と協力し、地下水の保全に関する重要な協定を結びました。この取り組みは、地域の水資源を未来に向けて守るための新たな試みとして注目されています。

背景:水資源の現状と問題



白川中流域に位置する南阿蘇村では、今後、TSMCなどの大規模半導体工場の設立が予定されており、それに伴う水資源の需給問題が懸念されています。このため、地下水の保全が急務となっており、村では冬期湛水事業などのさまざまな対策を進めています。

今回、南阿蘇村は雨水をより効率的に地下に浸透させる「雨水湛水事業」を新たに立ち上げました。この事業の目的は、地下水の確保と白川の流水量の安定化です。具体的には、水田の排水口のせき板を通常より高く設置し、雨水を蓄えることで地下水の涵養を図ります。

協定の詳細



ハイコムウォーターは、この雨水に関するプロジェクトに賛同し、東海大学との三者協定で、以下の内容が盛り込まれています:

1. 100万円の寄付: ハイコムウォーターは、企業版ふるさと納税を通じて南阿蘇村に100万円を寄付します。
2. 農家への補助金: 南阿蘇村は寄付金を基に、雨水湛水事業に協力する稲作農家に対し、10アールあたり3000円の補助を行います。
3. 効果の調査: 東海大学農学部は、この事業の効果についての継続調査を実施します。

ハイコムウォーターの活動



ハイコムウォーターは、南阿蘇村に天然水工場を構え、持続可能な水資源の確保に向けたさまざまな活動に力を入れています。同社は、田植えに伴う水田の涵養活動や寄付金を通じた水資源保護に努めてきました。自然環境の重要性を認識し、SDGsの活動を踏まえて、地域社会への貢献も視野に入れています。

「水は生命の源であり、地域社会の基盤です」。ハイコムウォーターは、この信念のもと、南阿蘇の水資源を未来へとつなげていくことに取り組んでいます。

ハイコムウォーターの魅力



2013年に設立されたハイコムウォーターは、南阿蘇の自然水を生かした製品を提供しています。中でも、「KUMAMOTO CASTLE WATER」と呼ばれる熊本城をデザインしたペットボトルは、観光土産としても人気を集めています。また、オリジナルラベルの「アピール水」も展開し、地域の水のおいしさと魅力を広めています。

今後も、ハイコムウォーターは地域の水資源を守る活動を続け、熊本の未来に寄与していくことでしょう。

会社情報

会社名
株式会社ハイコム
住所
熊本県熊本市中央区新屋敷1-14-35クロススクエア熊本九品寺4階
電話番号
050-8882-5600

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