万博で廃材活用
2025-04-10 13:20:56

大阪・関西万博での地域共創を促進する友安製作所の取り組み

大阪・関西万博での友安製作所の革新プロジェクト



2025年に予定されている大阪・関西万博には、地域の企業やアーティストによる創造的な取り組みが注目を集めています。その中でも、株式会社友安製作所が手がけるプロジェクトは特に印象的です。この企業は、大阪府八尾市に本社を構え、インテリアやエクステリア製品の製造・販売を行っています。今回、友安製作所は大阪・関西万博の「Co-Design Challengeプログラム」に参加し、地域の廃材を使ったテーブルとスツールを設置することを発表しました。

「Co-Design Challengeプログラム」とは



「Co-Design Challengeプログラム」は、大阪・関西万博を機に、日本各地での新しいライフスタイルや商業形態を模索することを目的としています。このプログラムは、大企業だけでなく地域の小さなものづくり企業が参加できるように設計されており、新たな共創を促す場として機能します。友安製作所は、地域のものづくり企業やアーティストと協力し、廃材から再生したテーブルやスツールを製造することで、地域の魅力を発信することを目指しています。

廃材を活用した製品の製作



友安製作所は、自社工場でインテリア製品を製造する中で発生する鉄や木の廃材に着目しました。製造の過程で必ず生じる廃材をリサイクルすることは大切ですが、完全に無駄をなくすのは難しいという現実があります。友安製作所のプロジェクトは、こうした廃材を利用して新たな製品を生み出し、その結果としてサステナブルなデザインを実現することを目指しています。

このプロジェクトには、地域の他の製造業者も参加しており、金属削りチップやポリカーボネート、ボタンのフレームなど多彩な廃材が集められました。加えて、美和いちこ氏や高田雄平氏といったアーティストと連携することで、理想的なデザインと実用性を兼ね備えたユニークな製品が完成しました。

これらのテーブルやスツールは万博会場の「フューチャーライフヴィレッジ内」に設置され、来場者が自由に利用できるスペースとしても機能します。

ものづくり体験ツアーの実施



友安製作所は、万博来場者を地域へと誘引することを目指して、八尾市や堺市の町工場を巡る「ものづくり体験ツアー」を実施します。このツアーでは、関西地域のものづくり企業を訪れ、溶接やプレス機の操作などを体験しながら、日本の製造業の質の高さや職人の技術を知る機会が提供されます。また、海外のビジネス客向けにも中小企業の経営の持続可能性や技術に触れる場を用意しており、これまでにドイツの金属加工協会の方々を招待し、日本のものづくりに関するプレゼンテーションを行っています。

集客は、一般社団法人関西イノベーションセンターが展開する「TECH TOURS KANSAI」を通じて行われ、特に海外からの参加者に向けた特化型のツアーとして注目されています。このプラットフォームは、地域特有の産業や歴史を観光資源として提供することを目的としています。

持続可能な未来を目指して



友安製作所がこのプロジェクトに取り組む背景には、創業から75年にわたる企業の成長と、地域の発展に寄与する意志があります。2020年から参加している地域一体型のオープンファクトリーイベント「FactorISM」や、廃材を作品にする「LIVE!SM」プロジェクトなどを通じて、ものづくりの魅力を広める努力を続けています。これらの経験を踏まえ、Co-Design Challengeプログラムはただの製品売上を超え、地域活性化のための重要なステップといえるでしょう。

友安製作所は、このような取り組みを通じて、工場から生まれる廃材を有効活用し、サステナブルなデザインを広めることを期待しています。地域に根ざしたものづくり文化と経済の発展を支え、国際的にもその価値を発信し続ける姿勢に注目です。


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会社情報

会社名
株式会社友安製作所
住所
大阪府八尾市神武町1-36
電話番号
072-922-8789

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