ペッツファースト動物病院、FIP予防検診を開始
猫を愛する皆さんに朗報です。ペッツファーストホールディングス株式会社が展開するペッツファースト動物病院では、猫伝染性腹膜炎(FIP)の早期発見を目指し、2024年12月から新たな「FIP予防検診」を開始することが発表されました。この取り組みは、ペットと飼い主の幸せな生活を支えるための重要なステップとなります。
FIPとは?
FIPは「猫コロナウイルス」が原因で引き起こされる厄介な病気であり、主に腹水や胸水が溜まる“ウェットタイプ”と内臓に肉芽腫を作る“ドライタイプ”の2種類に分かれます。発症率が高いのは、特に3歳以下の若い猫であり、多くの飼い主にとってはその症状の重篤さから目を背けることができない現実です。初期の症状には発熱や食欲不振が含まれ、進行が速いことが特徴です。
FIP対策のこれまでの取り組み
ペッツファーストは過去数年間にわたり、FIP治療の研究や啓発活動を精力的に行ってきました。日本獣医生命科学大学との協力を通じて、新しい治療法の確立や治療薬の開発に取り組み、その成果により多くの猫がFIPから回復を果たしています。
2021年から開始したFIP治療については、CTやMRIを駆使した高度な医療提供を行い、150頭以上のFIP猫に対する治療に成功しています。また、治療の高額さを考慮し、「ほっとサポート」と呼ばれるアフターサポート制度を導入し、治療費の一部を補償する仕組みを設けています。
FIP予防検診の意義
新たに始まる「FIP予防検診」は、より多くの猫の命を救うための取り組みです。FIPは早期発見と早期治療が重要ですが、猫は自己の体調の異常を隠す習性があります。このため、特に初めて猫を飼う方には見逃しやすい微細な変化も、定期的な検診によって早期に発見することが可能になります。
検診は大きく侵襲的ではなく、基本的には血液検査を中心に行われるため、猫の負担を最小限に抑えながら、健康状態をチェックすることができます。
健康診断の向上と新たな展望
また、猫は犬に比べ健康診断を受ける割合が低い現状があります。この予防検診は、猫の健康全般を向上させる一助ともなります。定期的に受診することで、FIPだけでなく他の疾患についても早期発見につながる可能性があります。
万が一、FIPの疑いがある場合には、ペッツファースト動物病院内で迅速に治療へと進むことができるため、飼い主も安心です。これにより、FIPの進行を防ぎ、猫の健康寿命を延ばすことが期待されています。
今後も続く取り組み
ペッツファーストはこれからも、猫のウェルネス分野における研究や製品開発に取り組み、ペットと飼い主双方が安心できる環境を提供していきます。「FIP予防検診」を通じて実現される早期発見は、ペットとの幸せな暮らしをサポートし、多くの猫の命を守るための重要な施策です。また、社内の獣医師たちが培った知識を元に、今後もFIP治療に関する研究を進めていく意向です。
専門家のコメント
社長室 学術チーム マネージャーの稲富獣医師や、ペッツファースト動物病院院長の上杉獣医師は、FIPに対しての新たな治療法が確立されたことを喜び、それがもたらす恩恵を強調しています。早期発見と早期治療の重要性を再確認し、ペットと飼い主のためにさらなる努力を重ねる姿勢が表れています。
会社情報
ペッツファーストホールディングス株式会社は、ペッツファースト動物病院を展開し、様々なペットケアに関する取り組みを行っています。今回の「FIP予防検診」は、その代表的な施策の一つであり、地域社会におけるペットの健康促進に寄与することが期待されています。今後も、ペットと飼い主の幸せな暮らしを支える取り組みを進めていきます。