神戸市が提供する「こうべ終活相談窓口」の全貌と新制度

神戸市が新たに始める「こうべ終活相談窓口」の概要

神戸市は、2025年10月1日から新たに「こうべ終活相談窓口」を開設し、高齢者向けの終活支援を強化します。この取り組みは、高齢化が進む日本において、高齢者が自分の意思を尊重したまま、もしもの時に備えた手続きを進めるための重要な一歩です。

高齢化社会の現状

現在、日本全体で高齢者世帯が年々増加しており、特に神戸市でもその傾向が顕著です。おひとり暮らしの高齢者が増加するなかで、自分の意向を事前に把握しておくことが必要です。この新しいサポート制度は、そうした不安を軽減し、より安心した生活を送る手助けとなります。

こうべ終活相談窓口の基本情報

「こうべ終活相談窓口」では、遺言や葬儀に関連する様々な相談を無料で受け付けています。専門家による相談も受けられるこの窓口では、事前の予約が推奨されています。具体的には、以下のようなサービスがあります：

- 開設日: 2025年10月1日（水曜）
- 場所: こうべ市民福祉交流センター4階（神戸市中央区磯上通3丁目1－32）
- 相談日時: 月曜から金曜の9時～17時（祝日・年末年始を除く）
- 予約方法: 電話またはインターネットでの事前予約が必要です。

相談は一般相談（約60分）や専門相談（約30分）なども選択可能です。さらに、相談内容を「終活情報登録制度」に記録しておくこともできます。

終活情報登録制度

新たに設けられる「終活情報登録制度」は、万が一の際に必要な情報を市に登録しておくことができる制度です。これにより、急な通報が必要な場合でも迅速に対応できる体制が整います。具体的には以下のような情報を登録できます：

- 緊急連絡先
- エンディングノートや遺言書の保管場所
- 葬儀や納骨の契約内容

この登録は無料で、全ての神戸市民が利用できます。登録後には登録証が発行され、本人が意思表示できなくなった場合にも、登録情報が指定された家族や関係機関に提供されます。

エンディングプラン・サポート事業

2024年6月からは、葬儀や納骨の不安を解消する「エンディングプラン・サポート事業」が始まります。この制度では、収入要件が撤廃され、より多くの方が利用可能になります。相談を希望する方には、市が信頼できる葬祭事業者の情報を提供し、希望に合った葬儀契約を行うことがサポートされます。市は、相談者の意向に応じた葬儀の実施を確認し、生活状況を定期的にアップデートすることも提供されます。