世界一大きな授業
2015-04-27 13:54:07

世界を知り、行動するきっかけとなる「世界一大きな授業」が開催

「世界一大きな授業」が今年も、4月26日(日)から5月31日(日)までの約1ヶ月間、日本全国の小中高と大学を舞台に開催されます。この授業は、ノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティヤルティ氏が提唱し、彼が提唱して始まったものです。2000年には、世界のすべての国が「万人のための教育目標」を合意し、2015年までに全ての子どもが小学校を修了し、大人が読み書きできる環境の実現を目指しました。しかし、今なお、世界には5,780万人の子どもたちが学校に通えず、大人の読み書きができない人は7億8,100万人もいます。

「世界一大きな授業」は、教育の現状に目を向け、国の政府に教育の重要性を訴える子どもたちの声を届けるためのイベントです。日本では、教育を支援するNGOの連合体「教育協力NGOネットワーク」と公益財団法人プラン・ジャパンが共催して実施しており、全国の教育機関に教材を提供し、授業を行います。

参加校には、各学校が制作した教材を元に、世界の教育状況を知るための授業を展開してもらいます。この授業では、生徒たちが政府に宛てたメッセージを書くこともでき、それを教育協力NGOネットワークが日本政府へ届けます。また、用意されている教材には小学生から大人までが参加できる内容があり、特に注目されるのが、ノーベル賞受賞者であるマララ・ユスフザイさんのスピーチを基にした教材です。

教材には、クイズや識字に関するアクティビティが含まれており、子どもたちは参加を通じて、世界の教育の現状やその重要性を実感することができます。例えば、識字についてのアクティビティでは、実際に覚えた言葉が読めないという困難を、ペットボトルに貼られたラベルを見ることで体験します。このような体験を通じて、子どもたちは直面する問題を肌で感じ、自分たちに何ができるのかを考える機会を得ることができます。

「世界一大きな授業」のアクティビティには様々なテーマがあり、例えば「本当に必要な教育援助とは?」という課題に対して、グループ討議を行ったり、実際に必要な援助について意見を交換したりします。このプロセスを通じて、子どもたちは自分の意見を表現することの重要性を学ぶことができ、実際に意見が政府に反映される可能性もあることから、彼らの意識も大きく変わります。

「世界一大きな授業」は、参加する学校からの申し込みが途切れず、今年も多くの学校が積極的に参画する予定です。すでに43都道府県から申し込みがあり、授業の参加を希望する学校は簡単に申し込みができるため、多くの子どもたちがこの貴重な経験を得られます。

このプロジェクトは、「知る」「考える」「行動する」というプロセスを大切にしており、生徒たちの真剣な態度が日々の授業活動に新たな色を加えています。過去に授業を受けた子どもたちの感想には、「同じ子どもなのに学校に行けない子がいることに驚いた」といった意見が寄せられ、参加することで視野が広がったことが伺えます。

さらに教員からも、子どもたちの真剣な姿勢に感銘を受けたとの声が多く、授業が単なる学びの場でなく、子どもたちの将来につながる大切な経験であることが明らかになってきました。今年も全国各地でこの授業が行われることを心から楽しみにしています。参加申し込みの締切は5月25日(月)となっており、この機会にぜひ多くの学校に参加してもらいたいと願っています。

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公益財団法人プラン・インターナショナル・ジャパン
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