QUICKが米フィンテック「Toggle」と提携し市場分析サービスを展開

株式会社QUICKは、米国ニューヨークに拠点を置くフィンテック企業、Toggleとの間に戦略的なパートナーシップ契約を結びました。8月27日の合意により、QUICKはToggleの先進的なAI機能を活用した市場分析サービス「Toggle Terminal」の販売を開始することとなります。

この「Toggle Terminal」は、その革新的なサービスで、特にファンドマネージャーやアナリストなど金融プロフェッショナルにとって、重要な新しいツールとなることでしょう。Toggleは、株式、債券、コモディティ、ファンドを含む4万以上のグローバルアセットの膨大な過去データを基にした、高度な市場分析機能を提供しています。そして、最新のユーザーインターフェースには、大規模言語モデル（LLM）が統合されており、その結果、利用者は自然な言葉で行った質問に迅速に応じることが可能です。

例えば、「ガソリン価格が1週間で10％下落した際のファーストフード関連銘柄の株価変動について教えてほしい」といった質問をすることで、関連銘柄の抽出と、その後の株価変動の統計データを提供します。また、「Chat GPT-4のリリース以降のAI関連銘柄の動向を示すチャートを描いて」と指示することで、対象となる銘柄のチャートを一目で確認できるようになります。

このように、Toggleが提供するAI搭載のサービスは、複雑化する金融環境において意思決定を支援する力強いアシスタントとしての役割を果たします。QUICKは、この提携を通じて、高度な分析ツールによって市場参加者のニーズに応え、日本の金融市場のさらなる進展に寄与することを目指しています。

Toggle 及び QUICKの背景

Toggleは2019年に設立され、機関投資家や富裕層を対象にしたマーケットインテリジェンスプラットフォームを提供しています。同社のサービスは、広範な知識グラフや自然言語インターフェースを基に、さまざまなデータ形式から金融インサイトを引き出しています。Toggleは世界最大級の銀行や資産運用会社、ヘッジファンドなどから信頼を受けている企業です。

一方、QUICKは日本経済新聞社のグループ会社であり、金融・経済情報サービスを提供しています。QUICKは、様々な顧客に対して公正で中立的な情報を提供し、重要な意思決定をサポートするためのサービスを展開しています。また、時代の流れを先取りし、そのニーズに応える形でサービスを進化させることに注力しています。

このたびの提携によって、QUICKとToggleは双方の強みを活かし、より多くの金融プロフェッショナルにデータに基づいた意思決定を支援する機会を創出していくことでしょう。