北海道エコ・動物自然専門学校、希少種保全の拠点に認定!
北海道エコ・動物自然専門学校が環境省から希少種保全動植物園等として認定されました。この認定は、希少種の保護活動を積極的に行う動植物園や生態系の維持に努める施設が一定の基準を満たした場合に得られるもので、全国で24例目、北海道では札幌市の円山動物園に次ぐ2例目となります。さらに動植物園や水族館以外の施設がこの認定を受けるのは初めてのことです。
認定の意義
この認定を受けることで、動植物園や水族館以外の施設が希少動植物の保護に貢献しやすくなります。具体的には、認定を受けた施設間では希少野生動物の移動手続きが原則不要となり、環境省への事後報告のみで済むため、繁殖の時期に合わせた柔軟な個体移動が可能になります。
生息域外保全センターの設立
このセンターは、2022年に北海道エコ・動物自然専門学校内に設立されました。ここでは、絶滅が危惧されている約30種、700個体の希少動物を飼育し、彼らの保護と野生復帰を目指す「生息域外保全」についての研究を行っています。
本校の動物医療飼育学科の4年制学生は、3年次からこのセンターで学生研究員として活動し、ベテランの飼育技術者と共に業務や研究に参加します。これにより、実際の現場で必要な知識と技術を学び、チームとして動物の保護に貢献することができます。
学生活動とその意義
学生たちは、飼育だけでなく、保全プロジェクトのミーティングや調整業務にも参加します。このような経験は、動物に関わる仕事を目指す学生にとって大変重要です。彼らにとって得られる経験は、スキルアップに繋がるだけでなく、社会人としての自信を高め、広い視野を持つための貴重な資産となるでしょう。
さまざまな連携事業
このセンターは、環境省や研究機関、学校法人、自治体との連携を強化しています。さらに(公財)日本動物園水族館協会生物多様性委員会や札幌市円山動物園との間で包括的な連携協定を締結し、共に様々な保全プロジェクトに取り組む予定です。
未来への展望
設立からまだ2年目の若いセンターですが、これからの活動には大きな期待が寄せられています。学生研究員たちは、センターが持っているリソースを最大限活用し、希少種の保全活動に貢献することが望まれます。
代表者の言葉
一般社団法人野生生物生息域外保全センターの代表理事、本田直也氏は、「希少種の保護に向けての新たなスタート地点に立てました。今後も学生たちと共に多くの成果を挙げていきたい」と強い意気込みを示しました。
今後の展開にぜひご注目ください。