大企業とスタートアップの営業組織の違いを探る
株式会社マツリカは、「Japan Sales Report 2024 大企業 vs スタートアップ」と題した調査結果を発表しました。このレポートは全国の営業パーソン452名を対象にしたもので、彼らの意見やデータをもとに、大企業とスタートアップの営業組織の違いや特徴を明らかにしています。
調査の背景
日本の法人営業に関する研究は、欧米と比べると遅れており、専門的な調査も少ないのが現状です。そこで、マツリカはそのギャップを埋めるべく調査を実施しました。調査期間は2024年4月26日から6月7日までで、対象は法人営業に従事する大企業とスタートアップの営業パーソンです。
調査結果のハイライト
1.
課題の認識の違い
大企業は「知識・情報の共有や管理」の課題を抱えているのに対し、スタートアップは「戦略の見直し」を問題視しています。この認識の違いは、それぞれの組織文化や営業のスタイルを反映しています。
2.
データ収集能力
営業生産性向上のために必要なデータの収集・活用に関しては、スタートアップの方が進んでいるという結果が出ました。
3.
テクノロジーの導入状況
データ収集に必要なテクノロジーの導入もスタートアップ側が優れていることがわかりました。これにより、彼らは効率的な営業活動を実現しています。
4.
強みと弱みの明確化
大企業の営業組織は「仕組みレベル」で強みを持ち、「現場レベル」には弱みが見られる一方、スタートアップはその逆の傾向が示されました。
5.
生産性の高い営業組織の特徴
調査の結果、15項目を分析したところ、生産性の高い営業組織の特徴は5つにまとめられました。ここでもスタートアップが優位を示しました。
調査を通じて得られた示唆
調査の結果、大企業の営業組織には「現場の高度化のための投資」が求められています。ナレッジ共有や部門間のコミュニケーションを強化することで、業務の高度化を図る必要があります。また、スタートアップは短期的な成果だけでなく、長期的な戦略(仕組み)への投資が求められることが明らかになりました。
このように、法人営業における研究やデータは依然として発展途上ですが、本レポートは日本の営業組織をアップデートするための基盤となることが期待されます。マツリカは今後も営業パーソンのスキル向上や生産性向上を目指し、デジタルセールスの分野での取り組みを続けていくことでしょう。
最後に
「Japan Sales Report 2024」は業界の方向性を示す貴重な資料です。興味のある方はぜひフルバージョンをダウンロードしてください。日本の営業組織が次のステージに進むための一助となることを願っています。