ポケットサイン株式会社が新たな開発プラットフォームを発表
ポケットサイン株式会社は、マイナポータルAPIを活用する企業向けに、新しい開発プラットフォーム「PocketSign MynaConnect」の提供を開始しました。このプラットフォームは、同社のオープン開発プラットフォーム「PocketSign Platform」として新しい機能を追加する形で登場します。
PocketSign MynaConnectの特徴
PocketSign MynaConnectの最大の特長は、オリジナルの開発環境である「ポケットサイン開発環境」が無償で利用できる点です。この環境を使うことで、マイナポータルAPIの利用を検討している企業は、本番環境と同様の条件でアプリやWebサービスの開発を行うことができます。これにより、開発体験が大幅に向上し、導入までの時間を短縮することが可能になります。
まず、PocketSign MynaConnectは「自己情報取得API」に対応しており、これによって利用者が公的な情報を簡単に取得し、サービス内で手続きを完結できるようになります。従来はユーザーがマイナポータルにログインして情報をダウンロードしなければならず、手間が非常にかかりましたが、今後はこのプロセスがスムーズに進むことになります。
開発事業者にとっての利点
また、PocketSign MynaConnectは、デジタル庁への利用申請の準備と並行して、開発やPoC(概念実証)が行える環境を提供します。これにより、企業はデジタル庁の審査を待たずに、実際に必要な機能をテストしながら開発を進めることができるため、開発スピードが飛躍的に向上します。加えて、テストデータ数や利用期間に制限が無く、自分たちのペースで実験を行える点も魅力です。
マイナポータルAPIの活用事例
マイナポータルAPIには多様な種類があり、PocketSign MynaConnectは「自己情報取得API」に対応しているほか、続いて「医療保険情報取得API」や「PMH情報連携API」への対応も予定されています。これらは税金や年金、健康診断情報など、重要な個人情報にアクセスするための手続きを簡素化するために設計されています。利用者にとって、こうした情報を一つの場所で一元管理できることは、大いに利便性を向上させます。
申請サポートサービスの提供
加えて、PocketSign MynaConnectでは、開発者がスムーズにマイナポータルAPIの利用企画申請を行えるように、申請書の作成支援を行う「利用企画申請サポートサービス」も用意されています。これによって、企業は面倒な手続きを軽減し、開発に集中できる環境を整えています。
ポケットサイン株式会社の使命
ポケットサイン株式会社は、マイナンバーカードの普及促進とその活用拡大に取り組んでおり、自治体や民間企業との積極的な連携を進めています。今後もデジタル庁との協力のもと、様々なサービスを通じて、便利で効率的な社会づくりに寄与していく意向を示しています。マイナンバーカードを活用したい事業者は、PocketSign MynaConnectを通して、手軽に新たなサービス開発に踏み出すことができるでしょう。