ブルガリとセーブ・ザ・チルドレンの特別な協力
2024年11月、アメリカ・ボストンにて、ブルガリとセーブ・ザ・チルドレンが共催した特別マスタークラスがイタリアンラグジュアリーブランドのブルガリ財団と世界的人道支援団体セーブ・ザ・チルドレンとの15年にわたる協力の成果を伝える重要なイベントとなりました。このマスタークラスは、ハーバードビジネススクール内のリテール&ラグジュアリーグッズクラブおよびソーシャルエンタープライズクラブによって開催されました。
この状況の中で、ブルガリの副CEOであるローラ・ブルデーゼ氏と、セーブ・ザ・チルドレンUSAのチーフ・デベロップメント・オフィサー、ルチアナ・ボニファシオ氏がそれぞれの専門知識を生かし、この持続可能なパートナーシップがどのように形成され、進化してきたかを説明しました。両者は、教育や医療などの基本的な権利を子どもたちに提供することへの強い信念を持ち、共に取り組むことの重要性を強調しました。
この15年間の成果は、250カ国以上でのプロジェクトにわたる成功によって示されており、39ヶ国において230万人以上の子どもたちに支援を提供してきました。特にブルガリが制作したシルバージュエリーコレクションの販売によって、1点につき95ユーロが寄付され、合計で1億1,500万ドルが集められたという事実は、企業と非営利団体が力を合わせることでどれほどの変化をもたらせるかの証です。
マスタークラスの意義
学生たちはこの貴重な機会に、支援活動における具体的な成功モデルを学び、貴重なスキルや知識を習得しました。このマスタークラスは、次世代のリーダーたちに企業の社会的責任についての深い理解を促すためのものであり、世界各国の教育機関とのさらなる連携を目指しています。ルチアナ・ボニファシオ氏は、民間企業と非営利団体が共通のビジョンを持ち、協力することの重要性を改めて強調しました。
ブルガリの社会的使命
ブルガリのローラ・ブルデーゼ氏は、「この取り組みを通じて、私たちは各地の弱い立場にいる子どもたちに具体的な支援を提供してきました。教育や医療が未来を切り開く大きな鍵となり、私たちはそのために一丸となって取り組んでいます」と述べ、企業の使命が成果を上げ続ける意義を語りました。
ブルガリは2009年からセーブ・ザ・チルドレンとのパートナーシップに取り組んでおり、2024年にはブルガリ財団が設立され、さらなる社会貢献を目指す活動が展開されています。財団は、貧困問題に立ち向かい、教育や医療へのアクセス拡大、男女平等をサポートすることを主軸にしています。
持続可能な未来への取り組み
セーブ・ザ・チルドレンは、すべての子どもが生きる権利、育つ権利を持つ社会を目指し、100年以上にわたり支援を行ってきた国際NGOで、世界中の子どもたちに対して様々な援助を行っています。日本でも活動を行っており、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが1986年に設立されてからは、国内外で多岐にわたる支援が展開されています。
このように、ブルガリとセーブ・ザ・チルドレンの協力は、企業と社会支援が結びつくことによる持続可能な変化のモデルケースとなりつつあります。今後も、彼らの協力によって育まれる新しい世代へのインスピレーションを期待したいと思います。