明治大学政治経済学部の新たな挑戦
明治大学政治経済学部の奥山雅之ゼミナールが「第10回 SDGs学生小論文アワード」で見事に大賞と優秀賞を受賞しました。大賞を受賞したのは、3年生の儘田咲さん、庄野花衣さん、永瀬翔大さんのチームが提出した「プロデューサーシップで推進する地域のオープンイノベーション」、優秀賞を受賞したのは山口彩花さん、石井翔さん、阿部ひなたさんのチームによる「『思いやり』からはじまるオープンイノベーションと地域創生」という論文です。
SDGsとオープンイノベーション
今回のコンペティションのテーマは「オープンイノベーションで社会課題を解決するには」と設定されました。学生たちは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、オープンイノベーションの理念を用いて具体的な方法を模索しました。応募者は9500字から10500字の論文を提出し、審査委員長は東京大学の高村ゆかり教授が務めました。
大賞作品の概要
大賞を受賞した論文では、富山県において活動するNPO法人ZESDAの取り組みを紹介しています。この団体は地域資源を活かし、プロデューサーとしての役割がいかに重要かを示しました。また、南越前町の特産品「吊るし柿」の販売促進につながる実証実験を通じて、産業発展と地域活性化の新たなアプローチを提示しました。
優秀賞の作品の焦点
優秀賞を受賞した論文では、福島県大熊町におけるゼミ活動のプロジェクトに取り組みました。こちらでは、廃棄されるキウイを活用したアップサイクルの取り組みを通じ、地域創生において「思いやり」が鍵になることを提唱しました。チームは、「思いやり」という共通資源が、活動を円滑に進めるだけでなく、より良い協力体制を築くために重要であると強調しています。
学生たちの声
受賞チームの代表者たちは、それぞれの思いを述べています。儘田咲さんは、地域経済の衰退を危惧し、オープンイノベーションがもたらす新たな価値創造の可能性を語ります。彼女は、プロデューサーシップを通じて異なるリソースを結びつけることが重要であると感じ、今後の成長を誓いました。一方、山口彩花さんは、地域創生において「思いやり」が果たす役割の重要性に気づき、この理念を大切にしながら貢献していく決意を表明しています。
未来を築く学生たちの姿
これらの受賞は、明治大学の学生たちが社会問題に対してどのように向き合い、新しいアイデアを持ち寄っているかを示す良い例です。彼らの取り組みは、青少年の挑戦に対する支援が持つ意義を再確認させてくれます。今後も彼らが未来の社会をどのように形成していくのか、注目せざるを得ません。