岡山大学が実施した中日友好訪中団の成果と感動の交流

2025年4月、国立大学法人岡山大学の学生たちが「中日友好大学生訪中団」に参加し、中国の福建省を訪れました。この訪中団は、日中両国の大学生の相互理解と友好の深化を目的としており、国際教育推進課の中村章宏課長の指導のもと実施されています。

訪問の詳細

訪問期間は2025年4月16日から20日までの5日間で、岡山大学の学部および大学院から選ばれた10名の学生が参加しました。彼らは福州市や厦門市を訪れ、豊かな歴史と文化に触れる貴重な経験をしました。

福州での体験

福州では、古くからの伝統が色濃く残る「三坊七巷」を散策。明・清時代の建築を見学し、開元寺や黄檗山万福寺を訪れることで、日本と中国の仏教文化交流の歴史を学びました。また、地元の伝統武術「虎尊拳」の演武を鑑賞し、その体験を通じて中国の文化に迫る貴重な機会を得ました。

厦門での発見

厦門では集美学村や陳嘉庚記念館を訪問し、教育や文化における両国の交流を理解するための学びを深めました。透明島予両岸文化クリエイティブセンターでは現代中国のクリエイティブ産業についても体感し、地元の学生や関係者との活発な意見交換を行いました。最終日には、世界遺産である鼓浪嶼を訪れ、歴史的建築と美しい自然が調和した風景を楽しみました。

学生たちの声

参加した学生たちは、現地の学生や関係者からの温かい歓迎に感激し、中国を直接体験したことに対する感想を述べています。「日本のメディアでは決して伝わらない中国の姿を実感でき、視野が広がった」と話す学生もいれば、中国の古詩を実感したという感想も寄せられています。特に、現地大学生たちとの交流は、将来の夢や趣味について語り合い、国境を越えた友情を深める貴重な時間となりました。

今後の展望

訪中団参加者たちは、学びや気づきを今後の国際交流活動に生かす決意を新たにしました。中村課長も「このプログラムを通じて、両国の学生が互いの文化や歴史を理解し、友好の絆を強める機会となった」と喜びを示しています。また、訪中団に参加した他の大学の学生・教職員も集まり、交流成果を共有する総括会が今夏に駐大阪中国総領事館で開催される予定です。