逸翁美術館の2026年度展覧会スケジュール
2026年度、阪急文化財団が運営する逸翁美術館では、四つの魅力あふれる展覧会を開催します。この美術館は、創業者小林一三が収集した膨大な美術工芸品や歌舞伎関連資料を集めた施設です。今回の展覧会では、近代大阪の文化や伝統芸術を多角的に紹介します。
1. 和モダン大阪
日程: 2026年4月18日(土)~6月14日(日)
この展覧会は、近代大阪に生きる人々がどのように文化や芸術を楽しんでいたかを再現します。特に日本画コレクションに焦点を当て、その背景には大阪独自の和風の生活様式があります。お座敷の床飾りに描かれた美しい作品や、文人画、茶会や宴会の賑やかな場面を通して、近代の人々の楽しみ方を体験できます。大阪人が大切にしていた和のセンスを感じ取ることができるでしょう。
2. KABUKI悪役づくし
日程: 2026年7月4日(土)~8月30日(日)
歌舞伎における悪役たちがテーマの展覧会です。敵役として知られる彼らは多様なキャラクターを持ち、それぞれが独自の魅力を持っています。この展示では、「実悪」や「公家悪」、「色悪」といった悪役の種類と特徴を掘り下げ、観客が悪役たちの深い魅力に触れることができるよう工夫されています。観客は悪役の扮装や心理に迫り、舞台上での彼らの存在が如何に重要であるかを実感することができるでしょう。
3. のむ ―茶器と酒器と喫煙具―(仮)
日程: 2026年9月19日(土)~11月23日(月・祝)
この展覧会は、私たちの日常生活に欠かせない「飲む」という行為に焦点を当てます。茶道具や酒器、喫煙具など、様々な飲食文化を象徴するアイテムが展示され、飲むことの重要性や楽しみについて考えさせられます。
4. 小林一三のART愛
日程: 2027年1月23日(土)~3月28日(日)
2027年は小林一三没後70年という特別な年です。この展覧会では彼の著作の中から文芸や美術作品をピックアップし、彼の人生や興味を深く知る機会を提供します。俳句や茶の湯との出会いを通じて、彼の深い文化への愛が感じられるでしょう。
特別公開と茶室
また、12月17日から21日まで、重要文化財「芦引絵」の特別公開を行います。さらに、館内の茶室「即心庵」では呈茶もありますので、文化の豊かさを味わうことができる特別な体験が待っています。報道でご紹介した2026年度の展覧会スケジュールや特別公開をチェックし、お気軽に足をお運びください。