京扇子の技を未来に繋ぐ新たな挑戦
伝統工芸の「京扇子」が持つ技術を現代に活かし、新商品「扇ルームフレグランスかざ」のクラウドファンディングが開始されました。この新商品は、香りを持続させる特性を備えた薄加工竹を用いており、立ち上る香りはまさに京の風情を感じさせます。
サイトの設立からわずか7日間で、目標金額の50万円を達成しました。さらに8月9日現在では目標達成率が176%に達し、110名以上の方々から支援を受けています。この熱い反響は、普段の暮らしの中に伝統工芸を取り入れたいと考える多くの人々の期待の現れと言えるでしょう。
京扇子の特性を活かした商品
「扇ルームフレグランスかざ」は、特別に加工された扇子用竹を活用し、香料を容器に入れて竹を挿入することで香りが広がります。これにより、独自の毛細管現象を活かし、部屋全体に心地よい香りを振りまくことが可能です。
京扇子は、経済産業省の指定する伝統的工芸品であり、その生産額は過去のバブル期と比較して半減しています。このような困難な状況下で、職人の高齢化や後継者不足が深刻な問題となっています。私たちの使命は、従来の技術を活用して新たな商品を開発し、職人の雇用を守り、彼らの技術を百年先へと繋げることです。
美しいインテリアと香りの融合
他の一般的なルームフレグランスはラタン製の棒で香りを広げますが、「扇ルームフレグランスかざ」はその美しさをも兼ね備えています。薄く加工された竹は、その軽やかな透明感が美しい文様を映し出し、また器には清水焼が使用されることにより、上品で落ち着いたインテリアアイテムとしても機能します。これにより香りだけでなく、視覚的にもお部屋をおしゃれに演出することができます。
クラウドファンディングの目的とリターン
今回のクラウドファンディングの目的は、この商品への需要を探りながら、支援金を新しい製作技術者の雇用や育成に活用していくことにあります。すべての支援金は、サイト手数料を除いた上でこの分野に再投資する方針です。
リターンの一例として、香料や器などがセットになったパッケージがあり、それぞれ7000円で提供されています。「素」は八重桜の香りを、「翠」は檜、「玄」は白檀をベースにしています。いずれも京扇子で作られたリードスティックが印象的です。
今回のクラウドファンディングは、2023年7月25日から9月7日まで実施されています。興味のある方は、ぜひ公式サイトを訪れてみてください。
クラウドファンディングの詳細はこちら では、京の伝統をささえ、新しい挑戦に参加するチャンスをお見逃し無く!