ニチエツ、シリーズAラウンドで5億円の資金調達を達成
重量物の搬送技術に特化したニチエツ株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表:中村 高志)は、2025年6月に発表したシリーズAラウンドにて、JPインベストメント株式会社を中心に累計5億円の資金調達を完了しました。この資金をもとに、自動化された成形工場の実現を目指す自律走行式金型交換装置の開発を加速します。
投資家からの期待
JPインベストメントが運用する基金を通じて、多数の投資家からの出資が集まりました。中村社長は、ニチエツが開発する自律走行式金型交換装置が、労働力不足や作業の危険性の低減に貢献できることを示唆しつつ、それが環境負荷の低減にもつながると強調しました。
この技術は、成形工場全体の生産性を向上させ、安全面でのリスクを低減することを目的としています。JPインベストメント株式会社の福長氏も、このビジョンの実現を通じて、中長期的な成長を見込んでいます。
ニチエツの取り組み
ニチエツは、成形工場の労働力不足や労働災害の問題に真剣に取り組んでいます。従来の金型クレーン搬送方式では、多くの労働災害が発生しているため、ニチエツは自律走行可能な金型交換装置を開発中です。この装置は、金型の取り出しから成形機への搬送、金型の交換、そして生産終了後の金型の引き取りまで、一連の工程を自動化します。
技術者募集中
さらに、ニチエツは今後の成長に向けて、新たな人材を募集しています。未来の製造業を一緒に創る意欲的な技術者やコーポレート人材を求めています。具体的には、メカ設計や技術営業などの技術職、また、人事や総務、経理などのコーポレート職に適した人材を探しています。
結論
このように、ニチエツは積極的に設備投資を推進し、製造現場の課題に挑んでいます。自律走行式金型交換装置などの革新的技術によって、未来の工場の実現へ向けた第一歩を着実に踏み出しています。企業の持続可能な成長と労働環境の改善に向けた取り組みを進める同社の姿勢は、業界全体に新たな風をもたらすことでしょう。
今後もニチエツの挑戦に目を向けていきたいと思います。