名古屋栄での介助犬チャリティライブ
名古屋の繁華街、栄で開催された介助犬の普及を目的としたチャリティライブが注目を集めました。ライブが行われたのは、ジャズライブハウス「THE WIZ」です。このイベントには、障がい者に向けた新たな支援の形が見えてきます。
障がい者が感じる「音楽のバリア」
名古屋市内には多くのジャズライブハウスが存在しますが、その多くは数十人規模の小規模店舗であり、地下や二階に位置していることから、エレベーターの設備が整っていない場合がほとんどです。狭い通路や段差があることが多く、障がい者にとっては簡単にアクセスできる環境とは言えません。
この現状を受けて、「THE WIZ」のオーナーは介助犬の存在を知り、「介助犬」をテーマにしたチャリティライブを企画。来場者に向けた意識啓発の場として、ジャズ音楽を楽しみながら介助犬の素晴らしさを広める狙いがありました。
チャリティライブの内容
チャリティライブは12月1日(日)、2部制で行われ、ミュージシャンらの協力により実現しました。介助犬使用者の山内稔氏とその相棒となる介助犬グラディスも登場し、心温まるデモンストレーションが行われました。山内氏は自身の絵画を展示・即売し、ライブ会場は活気に溢れました。
参加者は、クリスマスソングが交えられたジャズの生演奏を聴きながら、介助犬が持つ支援の力について理解を深める機会となりました。ライブは約60名の観客で賑わい、終始和やかな雰囲気が漂いました。総収益は日本介助犬協会に寄付され、介助犬普及活動の一助となります。
参加者の声
参加者の中からは、「ジャズは好きだけど、ライブハウスにはなかなか行けなかった。このようなイベントがもっと増えてほしい」との声が上がりました。オーナーの太田良子さんも「介助犬の存在に感動している。もっと多くの人にその大切さを知ってもらいたい」と語り、自身も新たな視点を得ていました。
また、高柳友子理事長も「今回の取り組みにより、ジャズ界隈の人々が介助犬に関心を持つことができた。これからの環境づくりに期待したい」と述べ、さらなる絆を求めていました。
日本介助犬協会の取り組み
社会福祉法人日本介助犬協会は、愛知県と神奈川県を拠点に介助犬の普及を推進しています。福祉活動として動物介在療法など様々な取り組みを行い、人々と犬の絆を深めています。また、支援や寄付を通じて、愛に満ちたコミュニティを育むことを目指しています。
興味のある方は、ぜひふるさと納税にも参加してください。最近では「犬の可能性は無限大!一歩踏み出すあなたのそばに」というテーマのガバメントクラウドファンディングも開催中です。 さあ、共に「介助犬」の素晴らしさを共有し、支えていきましょう!