飲食業界の変革を目指す新たな一歩
株式会社シコメルフードテック(以下、シコメルフードテック)は、ハウス食品グループと資本業務提携を結び、飲食業界の革新に向けた新たな戦略を立ち上げました。このパートナーシップは、日本の飲食業界が抱える多様な課題に対して、革新的なソリューションを提供することを目的としています。
資金調達の背景
シコメルフードテックは、CVCファンド「ハウス食品グループイノベーション2号ファンド」を通じて資金調達を実施。このファンドは、ハウス食品グループとSBIインベストメントが共同で設立したもので、飲食業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進するプロジェクト等に投資することを目的としています。シコメルフードテックのCEO、川本傑氏は、「飲食業界における仕込み業務のプラットフォーム化を目指し、食の未来を支えるための基盤を整えるために尽力してまいりました」と語ります。
一方、ハウス食品グループは2024年度からの中期経営計画において、「食で健康」をテーマに掲げる新たな成長戦略を発表しました。この計画の中では、社内外のパートナーとの共創を通じて新たな価値を生み出すことに注力しています。
提携の狙いと影響
この提携によって、両社はそれぞれの強みを結集し、飲食業界におけるサプライチェーンを最適化することを目指します。特に、「作る」「届ける」「食べる」といった各プロセスにおいて、より革新的な体験を提供することで、業界全体の成長を促進することが期待されています。また、BtoBやBtoCを問わず、幅広い市場へと展開することで、より多くの顧客に新たな価値を届けることが目指されています。
ハウス食品グループの取締役である山口竜巳氏は、「飲食業界の多様な課題に対してシコメルフードテックの情熱が奏功し、新たな価値を共に創り上げることを重視しています」と述べています。両社は、この提携を通じて、それぞれのノウハウを活用し、より良い未来の食文化の実現に向けてともに邁進していく気持ちを新たにしています。
シコメルとは
シコメルフードテックが提供する「シコメル」は、飲食店向けに提供されるアプリで、レシピをもとに仕込み済みの商品を製造するサービスです。これにより、シコメルフードテックと提携する食品工場で製造された商品を簡単にあらゆる飲食店が取り入れ、自店のメニューの拡充に役立てることが可能です。利用者はアプリから簡単に商品を発注でき、全10ジャンルの中から選択することができます。
まとめ
この提携により、シコメルフードテックとハウス食品グループは、協力して飲食業界の革新に向けて進んでいくことが期待されています。両社は、業務提携を通じてシナジーを生み出しながら、より多様で持続可能な食の未来への道を切り拓いていくでしょう。今後の動向から目が離せません。