自動運転バス運行実証実験がスタート
佐賀県・佐賀市では、地域の課題解決に向けて先端技術を駆使した自動運転バスの運行実証実験を実施します。この取り組みは、佐賀駅バスセンターからSAGAサンライズパーク(市文化会館前)までの区間で行われ、地域の新しい移動手段を創出することを目的としています。この実証実験は、2024年10月7日から14日、21日から25日、そして27日にかけて行われます。
1. 背景と目的
近年、佐賀県では人口減少や高齢化の影響が深刻な課題となっており、移動手段の維持が難しくなっています。特にバス運転手の不足は顕著で、住民の移動ニーズに応えるために新たな対策が求められています。こうした背景のもと、佐賀県と佐賀市が連携し、自動運転バスの社会実装を目指して取り組んでいます。
2. 自動運転バスの運行概要
自動運転バスは、BYD社のEVバス(J6モデル)をベースにしており、運行は平日・休日に応じたスケジュールで行われます。具体的には、平日の運行時間は9時40分から11時25分、13時10分から15時55分、休日は9時40分から11時25分、13時15分から17時00分となります。乗車は予約制で、先着順となっており、定員に空きがあれば当日乗車も可能です。
3. 特徴
- - 初の自動運転レベル4モデルの検証: 今回の実証実験では、自動運転レベル4を想定した走行が予定されており、ある条件下で運転者がいない状態での運行が行われます。
- - 道路インフラとの連携: 自動運転バスは信号機と連携して運行され、安全な走行が確保されます。信号交差点の右左折時には、信号情報を取得し、それに基づいて進行や停止を判断します。
- - SAGA2024国スポ・全障スポ期間での運行: 今回の実証実験は、2024年に開催される国民スポーツ大会や全国障害者スポーツ大会に合わせて行われ、地域住民や観光客に新たな移動手段を提供します。
4. 実施体制と各社の役割
この実証実験は、佐賀県・佐賀市が事業主体となり、先進モビリティ株式会社と株式会社建設技術研究所が協力しています。先進モビリティは自動運転バスの運行および車両管理を担当し、株式会社建設技術研究所は全体の企画や運営、安全性や事業性の調査を行います。
5. 今後の展望
この試みは、社会課題解決に向けた大きなステップとなり、安心・安全な公共交通の実現を目指しています。自動運転バスが普及することで、地域の移動手段が豊かになり、より快適で便利な生活が実現することが期待されています。来たる実証実験は、その第一歩となることでしょう。
ぜひ、この機会に新しい交通手段に触れてみてください!