より持続可能な未来を目指して
東京地下鉄株式会社(東京メトロ)は、2024年7月1日より丸紅新電力株式会社と協力し、小水力バーチャルPPAを導入することを発表しました。このプロジェクトは、国内の鉄道業界において初の試みとなります。
小水力発電の役割
小水力発電は、一般河川や農業用水などの水の流れを利用して水車を回し電力を生成する方法です。この発電方法は非常に効率的で、環境にも優しいのが特徴です。特に、日本の地形においては小規模な水資源を有効に活用することが期待されています。
東京メトロは、再生可能エネルギーを利用した持続可能な社会実現に向けて、すでに2023年3月に太陽光発電のバーチャルPPAを導入しており、それに続く形で小水力の導入を決定しました。
バーチャルPPAとは
PPAとは、電力買い取り契約を意味し、事業者が生成した再生可能エネルギーを需要家が購入する契約形態です。バーチャルPPAは、需要家の敷地外に設けられた発電所が発電したエネルギーの環境価値を仮想的に調達する仕組みです。この形態の導入により、東京メトロは今後20年間、年に約3,500万kWh相当の非化石証書を取得し、CO₂排出量を年間約13,650トン削減できる見込みです。
持続可能な社会に向けた取り組み
東京メトロは、2050年までに実質的なCO₂排出ゼロを目指し、2030年度には排出量を2013年度比で50%削減する目標を掲げています。この取り組みは、当社が「安心で、持続可能な社会」の実現に向けて着実に進めていることを示すものです。
今後はこの小水力バーチャルPPAをはじめ、様々な手段を用いて再生可能エネルギーのさらなる導入を推進していきます。また、この取り組みは国連の持続可能な開発目標(SDGs)の観点からも重要で、特に「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」と「気候変動に具体的な対策を」に寄与しています。
東京メトロと丸紅新電力の将来展望
今回の提携について、丸紅新電力の須田彰代表取締役は「クリーンエネルギーの普及は社会全体の利益につながります。東京メトロと一緒にこのトライアルを推進し、脱炭素社会の構築を目指していきたい」と述べています。
東京メトロと丸紅新電力の協力は、鉄道業界における環境への配慮を深化させる重要なステップとなるでしょう。両社は今後も新たな取り組みを模索し、持続可能な社会の実現に向けて邁進していきます。
この取り組みは、別紙の詳細情報でもお伝えしています。ぜひチェックして、東京メトロの未来へのアプローチを感じてください。