茨城県のユニークなアイスクリーム、IBK44の成功の秘訣
2023年度の都道府県魅力度ランキングで残念ながら全国最下位にランクインした茨城県。しかし、その県の魅力を新たな形で発信するために立ち上がったプロジェクト、それが「IBK44アイスクリーム」です。このアイスクリームは、茨城県の44市町村の魅力を凝縮した商品で、SNS投票によって選ばれたユニークなフレーバーを展開しています。
フレーバーの選定
各市町村が持つ独自の魅力をアイスクリームに落とし込むにあたって、最初に着目したのは地域住民の声でした。InstagramやXを活用した「IBK44アイスクリーム総選挙」では、つくば市の「宇宙味」が最多得票を獲得しました。そのほか、牛久市を代表する「大仏味」や、ひたちなか市をイメージした「ネモフィラ味」など、茨城県らしさを活かしたフレーバーが並びました。これらはただのアイスクリームにとどまらず、地域の文化や風景を感じさせるような、ストーリーをもった商品となっています。
Makuakeでの驚異の反響
当初は、6種類のアイスクリームをセットとしてMakuakeで販売し、2ヶ月間の販売期間を予定していました。しかし、販売開始から19日を経過する間に、なんと当初の目標の10倍を超える購入があり、すべての商品が完売しました。この反響は、当初の予測をはるかに超えたもので、製品作りに関わった関係者全員が驚きと喜びを持って迎えました。「大仏味」や「宇宙味」といった個性的なフレーバーが、消費者の心を掴んだ結果とも言えるでしょう。
今後の展望
IBK44アイスクリームの成功を受けて、トモヱ乳業は今後も茨城県の魅力を全国に発信していくことを計画しています。次なる商品の開発にも期待が高まり、さらに多様なアイスクリームを通じて地域の特色を伝える取り組みが進められるでしょう。
トモヱ乳業について
トモヱ乳業株式会社は1956年に設立され、茨城県古河市に拠点を置く飲料メーカーです。高品質な牛乳や乳製品を製造し、地域の健康を支えるために様々な商品開発に取り組んでいます。循環器内科医である代表取締役社長の中田俊之氏がリードする企業であり、消費者と酪農生産者との橋渡しを大切にしながら、現代のニーズに応える製品づくりを行っています。
このように、IBK44アイスクリームは茨城県の未知なる魅力を再発見するための一歩となり、新しい文化の発信源として大いに期待される存在です。今後の展開にも目が離せません。