白米を巡る苦悩
2024年8月以降、日本全体で白米の価格が急上昇し、供給も乏しくなっています。この状況の背後には、厳しい猛暑が影響した不作や、海外からの旅行者による消費増加、さらには南海トラフ地震の影響によるパニック買いがあげられます。
農林水産省によると、2024年8月の米の取引価格は前年同月比で17%も上昇し、調査開始以来の高値を記録しました。これにより、多くの消費者が価格や供給の変動に直面しています。
この状況を把握するため、グッドカミングは400人の日本在住者にアンケートを実施しました。その結果、多くの消費者が苦境にあり、様々な対応策を講じています。
アンケートの概要
- - 調査対象:日本在住の男女400人
- - 調査実施日:2024年9月11日〜12日
- - 調査方法:インターネットによる任意調査
調査では、全体の41%が「白米を手に入れられない経験がある」と回答しました。問題なく白米を入手できているのは全体の69%ですが、それでも一部は「買えない」状態が続いています。特に、関東や近畿地域の問題が顕著です。
消費者の困惑と対策
白米が買えなかったという層は全体の41%。その中で「買えなかったが現在は大丈夫」と答えた人が17.5%、そして「購買困難が続いている」と回答したのは13.5%でした。
買いだめを実施した人はわずか5.8%にとどまり、多くの人が買いだめを試みるも、できなかったケースが多数存在しました。これは、精米された白米の鮮度が1〜2ヶ月で落ちるため、備蓄を躊躇する家庭が多いからです。
多くの消費者は他の主食への切り替えや冷凍食品、レトルトご飯への依存を強化しています。アンケート結果によると、特に「米以外の主食を増やした」との回答が最も多く、これによって供給不足への対策を試みている様子が伺えます。
- 米以外の主食を増やした:133人
- 知り合い・家族の伝手で入手:61人
- 冷凍食品やレトルトご飯を使用:52人
- 主食を食べる量を減らした:43人
消費者の反応
白米の価格上昇に対する消費者の思いを問う設問では、「高くなっているが必要だから買う」との意見が42.5%で最も多く、次いで「高すぎて買いづらい」と答えた人が22.3%という結果でした。ただし、価格が落ち着くのを待つ人々も多く見受けられます。
実際には、家族構成や年齢によって白米の必要度が変わります。子どもがいる家庭では主食としての白米が欠かせないという声も多く、特に子どもの成長期を考えると、白米の確保は重要な課題です。
まとめ
調査からは、日本の消費者が「白米を必要としながらも、供給不足や価格上昇に悩む状況」が浮き彫りになりました。10月には新米が本格的に流通開始される時期です。需要と供給のバランスがどのように変化するのか、消費者は注目していることでしょう。生活の中で白米は重要な素材であるため、今後の動向が気になるところです。