こども宅食の拡大
2020-05-11 10:10:26
宮崎県で新たに広がる「こども宅食」地域支援の取り組み
こども宅食応援団が宮崎県に新たな取り組みを開始
地域密着型の支援事業
最近、宮崎県の三股町では「こども宅食」という画期的な取り組みが拡大しています。この事業は、特に生活が厳しい家庭に食品を提供することで、地域全体で子どもたちの未来を支えているものです。2017年に東京都文京区で始まったこの取り組みは、全国各地に広がりを見せ、今や宮崎県内の都農町と国富町でもスタートしました。
三股町の成功事例
この運動の端緒となったのは、三股町にある「みまたん宅食どうぞ便」です。このサービスは、地元の社会福祉法人やボランティア団体、社会福祉協議会が協力し、約45世帯に食品を配送しています。食品の配送を単なる物資の提供ではなく、契約の入り口として活用し、それぞれの家庭の課題に応じた支援を行っています。たとえば、就労支援や学習支援など、個々のニーズを満たす形でサポートしています。
新たなこども宅食の導入
このたび、三股町の活動を受け継ぎ、都農町では「つのんお福分け」、国富町では「宅食くにとみつむぎ便」という新たなこども宅食が開始されました。
「つのんお福分け」について
この事業は、都農町の社会福祉法人やボランティア団体が連携して実施しています。生活に困窮している家庭には、定期的に10食分の食材が無償で提供されます。また、老人クラブのメンバーが育てた自家製の野菜も配送され、地域の温かみを感じることができるのも大きな特徴です。デザイン面でも、親しみを感じてもらえるように工夫してロゴやウェブサイトが作られています。
「宅食くにとみつむぎ便」について
国富町では、同様の形で「宅食くにとみつむぎ便」が始まりました。このサービスでは、切り干し大根や露地野菜など、地元の産品をふんだんに利用した食材が提供されています。国富町は野菜の生産が盛んで、特に千切り大根の生産量が日本一という強みを生かした支援が行われています。
地域全体による支援の重要性
こども宅食応援団は、全国各地のこども宅食事業の実施団体と連携し、それぞれの地域のニーズに応じた形で支援を行っています。このように、地域の特性を考慮しながら人々がつながっていくことが、この取り組みの大きな魅力となっているのです。
ふるさと納税での支援
このこども宅食の活動資金は、主にふるさと納税を通じて集められています。特に「返礼品のないふるさと納税」を利用し、すべての資金が直接的に事業に活用されています。この事業は、親子のSOSが見逃されない社会を築くためには欠かせない取り組みです。 それぞれの地域の子育て世代を支える食品支援は、今後も広がりを見せるでしょう。
今後の展望
こども宅食応援団は、全国にこの取り組みを広げるため、さらなる資金集めを行います。地域の子供が健やかに育つために必要な支援を提供し続け、応援団の活動が全国的に認知されるように努力を続けます。
会社情報
- 会社名
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一般社団法人 こども宅食応援団
- 住所
- 佐賀県佐賀市呉服元町2-15COTOCO215
- 電話番号
-
03-4346-0752