函館の新たな宿泊スポット、Portside Inn Hakodate
2024年12月1日、北海道函館市の西部地区に新たにオープンする宿、「Portside Inn Hakodate」。ここは、140年の歴史を持つ建物を改装し、一日一組限定の特別な宿泊体験を提供します。東京にも展開する株式会社Stapleは、訪れる人々に新たな思い出を届けるべく、地域の文化を大切にした滞在を実現しました。
140年の歴史を持つ建物の再生
「Portside Inn Hakodate」が位置する場所は、かつて商業の中心地であり、明治時代には「遠藤吉平商店」として人々に愛されていました。しかし、長い年月の間に老朽化が進んでいました。多くの人々が建物の保存を望んでおり、Stapleはその声に応じてリノベーションを実施し、新たな宿泊施設として生まれ変わらせました。開港都市函館の歴史を受け継ぐこの場所は、今後の函館の景観形成にも寄与することが期待されています。
デザインとインテリアに込められた地域愛
宿泊施設の設計は、Staple Design Unitが担当しました。地域の素材や歴史を尊重しながら、その土地ならではの独自のデザインを追求しています。外観は、明治時代の面影を残すレンガ造りで、正面にある三連アーチや鋳鉄の柱が特徴的です。この建物は、函館市西部地区の歴史的景観を未来に伝える重要な存在です。
内装に関しても特別なこだわりがあります。解体修理で発見されたレンガの壁や木の梁がそのまま生かされており、長い歴史を経た「揺らぎのある風合い」が感じられます。また、漆喰と羊毛を用いた左官材が利用され、現代的でありながらも伝統的な雰囲気が漂います。
客室には、函館の多国籍な文化を反映させたインテリアが配置されており、秋田木工のラタンチェアやメキシコの民藝からインスパイアを受けたTexcocoソファなどが並ぶ、中に懐かしさを感じさせる空間が演出されています。これにより、古さと新しさが絶妙に調和した心地よいひとときを提供します。
アートと工芸が息づく空間
「Portside Inn Hakodate」では、世界各国から持ち込まれたアート作品や古道具が客室を彩ります。さらに、地元の陶芸家による器も完備されており、宿泊者は実際に使用することができます。この宿泊体験を通じて、訪れる人々は函館の豊かな文化に触れ合うことができるでしょう。
お得な特典、Seibuchiku Credit
宿泊者には特典として「Seibuchiku Credit」が提供され、函館西部地区の提携店舗で利用できる2,000円分のクーポンがプレゼントされます。これを使えば、宿内のカフェや地元の飲食店、アートギャラリーでの楽しみがさらに広がります。
まとめ
函館の歴史を感じさせる宿「Portside Inn Hakodate」は、新たな魅力を持った宿泊箇所として、地域と訪れる人々をつなぎます。特別な滞在体験を通じて、函館の文化と自然を存分に味わえる場所です。今後、訪れる人々にとってかけがえのない存在になることでしょう。