kintoneの全社導入で1万1,000時間の業務を短縮
artience株式会社は、2024年に社名変更予定の企業であり、社内の業務改善を推進するために「kintone」を全社で導入しました。このプラットフォームの導入により、業務効率化が実現し、すでに11,000時間以上の時間が短縮されています。これは、グループ全体での情報共有基盤の整備を目指した結果であり、特にユーザーが自らアプリを作成できることで、現場のニーズに即した業務改善が行われています。
kintone導入の背景
artienceは、「情報/DX」のテーマを掲げ、2030年を目標にした経営計画を推進しています。kintoneはもともと一部の事業会社で評価されており、その利便性と効率的なデータ利用が、全社導入の決め手となりました。特に、その簡単なユーザーインターフェースや現場主導でのアプリ開発が可能な点が評価され、グループ横断的な業務改善が期待されています。
kintoneを通じた業務改善と特定効果
現在、10以上のグループ会社において1,400名以上のユーザーがkintoneを利用しています。利用者は自由にアプリを作成できる権限を持ち、540以上のアプリが現場で作成され、高い実用性を証明しています。その結果、2024年の上半期には11,000時間の業務削減が達成され、これは時間的な短縮のみならず、4000万円のコスト圧縮にも寄与しています。ペーパーレス化の推進にも大きく寄与しており、年間で約6万枚の紙が削減される見込みです。
認識の変革と業務効率化
kintoneの導入により、業務を改善する手段を自身で手に入れたという意識変革が生まれています。現場からの要望が高まり、デジタル活用に対する意識も向上しています。これまでの業務を見直し、改善の余地を探る姿勢が定着してきています。
基幹システムとの連携による業務自動化
kintoneの普及を促進する一因として、基幹システムとの連携があります。特に価格登録アプリは、基幹システムからCSVデータを取得し、現場で価格を登録した後、再びRPAを通じて基幹システムに戻す仕組みです。このプロセスの導入によって、営業担当者の負担を軽減し、業務効率を大幅に向上させました。
今後の展望と実施計画
これからartienceは、kintoneを利用した業務アプリの開発を進めつつ、基幹システム周辺の共通業務をkintoneに移していく計画です。また、グローバルな事業展開を視野に入れ、海外拠点での業務への展開も視野に入れています。kintoneが持つ可能性を最大限に引き出し、企業全体の成長を促進するための体制を整えていく所存です。
kintoneとは
kintoneは、37,000社以上が利用するサイボウズのノーコード・ローコードツールです。専門的なIT知識がなくても、自社の業務に合ったアプリを迅速に作成できるため、業務の進化に伴った変更を容易に行うことが可能です。このような特性は、顧客管理や業務日報など多様な用途に適用され、業務改善の場面で強力な武器となります。
詳しくは
kintoneの公式サイト及び
artienceのkintone事例サイトをご覧ください。