ユナイテッドアローズが推進するサステナブルなファッション
株式会社ユナイテッドアローズは、環境に配慮したファッションを目指し、独自のサステナビリティ活動「SARROWS」を展開しています。最近、この活動の一環として、Spiber株式会社が主導する「バイオサーキュラー・マテリアルズ・アライアンス」に参画したことを発表しました。このアライアンスは、循環型社会の実現に向けて、生物学的なアプローチを活用し、業界内のさまざまな企業や団体と連携を図ることを目的としています。
バイオサーキュラー・マテリアルズ・アライアンスとは
バイオサーキュラー・マテリアルズ・アライアンスは、2024年にSpiberによって設立されました。このアライアンスは、繊維産業や農業、林業から排出されるバイオベースの廃棄物を、栄養素に変換し、新しい素材を生み出すためのインフラの構築を目指しています。
会社の代表である松崎善則氏は、アライアンスへの参加により、さらにそのサステナビリティ活動を強化する考えを示しています。特に、環境問題が深刻化する中で循環型社会の構築を加速し、持続可能な未来に貢献することを目指しています。
新しいコレクションの公開
さらにユナイテッドアローズは、新作コレクションを発表するための特設サイトを公開しました。このサイトでは「ブリュード・プロテイン™ ファイバー」を使用した商品を展開する6つのブランド、具体的には「ユナイテッドアローズ」、「ビューティー&ユース ユナイテッドアローズ」、「エイチ ビューティー&ユース」、「スティーブン アラン」、「アストラット」、「ロエフ」にフォーカスを当てています。各ブランドの特性を活かしながら、ファッションの未来に向けた新しい可能性を探求しています。
環境に配慮したファッションでの取り組み
本日公開された「2025 SPRING COLLECTION」特設サイト内では、それぞれのブランドが「ブリュード・プロテイン™ ファイバー」を使用したアイテムを紹介しています。これらの商品は現在すでに販売中で、購入者には環境に優しい選択肢を提供します。
環境問題に対する認識が高まる中で、ユナイテッドアローズは新しい取り組みを通じて、ファッション業界のサステナビリティをリードしていく考えです。
Spiber株式会社について
Spiberは、2007年に山形県鶴岡市で設立されたバイオベンチャー企業です。この会社は、持続可能な社会を実現するための革新的なソリューションを提供することに取り組んでいます。同社が開発した「Brewed Protein™」素材は、精密発酵技術を利用し、多様な用途に対応できる高性能な材料を提供しています。衣料品だけでなく、食品や自動車産業など、様々な分野において持続可能性を追求しています。
SARROWS〜持続可能性の合言葉〜
ユナイテッドアローズのサステナビリティ活動の合言葉「SARROWS」は、「Sustainability」と「ARROWS」を組み合わせた造語です。2020年に具体的なサステナビリティ推進の指針として、5つのテーマと16の重要課題を設定しました。これに基づき、2030年に向けて「循環するファッション」、「カーボンニュートラルな世界へ」、「健やかに働く、暮らす」という3つの目標を掲げています。
ユナイテッドアローズの取り組みは、環境への負荷を軽減しながら、革新的なファッションを通じて持続可能な未来を形作るものです。これからの展開にも期待が寄せられています。