セゾンテクノロジーの新サービス概要
株式会社セゾンテクノロジーが、HULFTユーザーを対象にした新たなサービス「HULFT10 バージョンアップ解析サービス」の提供を2025年2月27日から開始します。このサービスは、旧バージョンのHULFT8から最新のHULFT10への移行を検討しているユーザーを対象に、環境設定ファイルからの解析を無償で行うというものです。具体的には、HULFT10の新機能や旧バージョンとの仕様変更のポイントを明らかにします。
背景とニーズ
現在、多くの企業のITシステムでは、古いオンプレミスのレガシーシステムと最新のSaaSサービスなどが共存しており、それらが連携することで業務の流れをスムーズにしています。HULFTは国内でのファイル連携のデファクトスタンダードとして多くのシステムとの連携を支えており、情報システム部門では、各システム間の接続やテスト、動作確認を行う必要があります。また、移行に伴うバージョン間の非互換性の注意点も考慮しなければなりません。
HULFT8からHULFT10に移行する際には新しい仕様に適応することが求められ、移行計画の策定作業が重要になります。しかし、従来では手作業でマニュアルを確認し、移行に必要な調査や作業を行っていたため、工数が多く掛かっていました。そこで、セゾンテクノロジーは、この移行計画の手間を軽減するために無償の解析サービスを提供することを決定しました。
サービス内容
HULFT10 バージョンアップ解析サービスは、旧バージョンHULFT8の設定ファイルと利用ログを、指定されたクラウドストレージにアップロードすることで始まります。セゾンテクノロジーがその情報を使って、HULFT10への移行にあたって必要な設定変更や新機能の利用を推奨する情報を提供します。このプロセスにより、エンジニアの業務負担を大幅に軽減し、マニュアルを確認する工数を約80%削減できる見込みです。また、作業にかかる日数も10人日から2人日に縮小されるとされています。
提供対象と対応バージョン
このサービスは、HULFTユーザーおよびHULFTの販売パートナーを対象に無償で提供されます。解析対象はHULFT8 for Windowsとなっており、将来的にはzOS、IBMi、AIX、Linuxに対応する予定です。また、HULFT7に関しても将来的に対応を検討しています。
具体的な解析項目
解析の中で触れられるポイントには、HULFT10で追加された新機能や改善された機能、さらにバージョン間の仕様変更や非推奨の互換機能に関する情報が含まれています。これにより、ユーザーは移行にともなうリスクを減らし、スムーズに新バージョンを導入できる手助けを受けられます。
まとめ
HULFT10 バージョンアップ解析サービスの導入により、多くのHULFTユーザーが移行の手間を軽減し、システム連携がよりスムーズになることが期待されます。情報システムの未来を見据えたこの施策は、企業にとって非常に重要な支援となるでしょう。詳細は公式サイトで確認できます。