株式会社スケールアウト(東京都世田谷区、本社)と株式会社Red Journey(神奈川県鎌倉市、本社)は、デジタルトランスフォーメーション(DX)の新たな可能性を模索し、協働するための基本合意を発表しました。今回の業務提携は、両社の強みを活かし、DXの概念を従来の範囲を超えて再定義することを目的としています。
両社は、DXを単なるデジタル化に留まらない「組織全体の変革」として捉え、各々の実践知を基にした新しい価値創造の枠組み「New*New」を立ち上げています。この枠組みのもと、DX推進に必要なコンテンツやプログラム、ツールの共同開発を進めるとともに、DXを実践する企業や組織のコミュニティを構築・運営することを目指します。
業務提携に基づく第一歩として、両社は現状の課題を洗い出し、特に「屏風のトラ問題」や「水平・垂直分断」といった組織内の障壁を克服するための型を模索しています。これらの問題は、戦略を描くだけで終わってしまったり、組織が機能しないことでDXが進まないという非常に重要な課題です。それを解決するために、アジャイルなアプローチを採用し、複数の企業と連携しながら実践を検証していく方針です。
Scale Outの共同代表、飯野将人氏は、近年のグローバルな市場環境において大企業が生き残るためには、既存ビジネスを保護するだけでは不十分であると強調しています。彼は、ベンチャー企業の創業経験を活かしつつ、既存企業の新事業開発に注力していることを明らかにしました。また、共同代表の山形啓二郎氏も、自らの経験から、DX戦略の実行が最適化に留まってしまうケースが多いと感じていると述べています。曖昧な課題に対して、深い議論を重ねた結果、提携には至りました。
一方、Red Journeyの代表取締役市谷聡啓氏は、DXは単に推進するだけではなく、その推進側も大きな課題に直面していることを真摯に認めています。彼は特に、日本が抱える事業的・技術的・概念的な負債が根深いことを指摘し、それに立ち向かうためには、共に走る同志の存在が不可欠だと語りました。さらに、両社が同じ目標に向かうことが、未来を切り拓く上で非常に心強いと感じています。
この提携は、単なる契約に留まらず、すでに実践が始まっているとのこと。今後、両社はDXに向けた具体的な取り組みを加速し、顧客や市場に新たな価値を提供するために邁進していく考えです。業務提携を通じて、両社がどのような成果を上げていくのか、引き続き注目が集まります。
株式会社スケールアウトの概要
株式会社Red Journeyの概要