株式会社デイトナと袋井市観光協会の協力
静岡県周智郡の株式会社デイトナと、同県袋井市観光協会が2025年7月16日に観光パートナー協定を締結しました。この協定は、両者が力を合わせてバイク愛好者を対象とした観光活動を推進することを目的としています。観光パートナー協定によって、デイトナと袋井市観光協会は、「東西のバイクライダー同士が集い交流する街」を合言葉に、観光地の新たな魅力を発信するための取り組みを進めていくことになります。
バイクツーリズムの発展
静岡県西部は、オートバイ産業の発祥地とされ、多くの関連企業が集結しています。そのため、地元の人々は日常的にオートバイに触れ合っています。しかし、観光資源が豊富であるにもかかわらず、その魅力を十分に発信できていないのが現状です。袋井市には、歴史的な東海道五十三次の袋井宿や自然豊かな遠州灘など、多彩な観光資源がありますが、訪問者を呼び込む手段が限られていたため、地域活性化には課題があります。
この課題を解決するために、デイトナは観光協会との協力を通じて、ライダーを呼び込む新たな観光モデルの構築を目指します。具体的には、ツーリングイベントや朝活Cafeといった地域密着型のプログラムを展開する予定です。これにより、地域に宿泊し、観光を楽しむライダーを増やしていくことが狙いです。
協定の具体的な内容
協定のもと、以下のような活動が実施される予定です:
1.
地域活性化活動:地元住民と観光客が交流できるイベントの開催。
2.
体験型プログラムの実施:自然を通じて親子で楽しめるアクティビティの提供。
3.
バイク関連のイベント企画:地域の特色を生かしたバイクイベントやツーリングを通じた観光誘致の強化。
また、2025年3月には可睡齋や油山寺などの名所を巡るデジタルスタンプラリーの開催も予定されています。これによって、複数の観光地を回遊しながら楽しむことができ、誘客効果が期待されます。
デイトナについて
デイトナは1972年に設立されたオートバイアフターパーツメーカーであり、バイクに特化した商品やサービスを提供してきました。自社のテストコースを持ち、バイク業界におけるリーダー的存在として、国内外のライダーから支持を集めています。自社の取り組みとしては、コミュニティサイトやイベントを通じて新たなライダーの発見や参加を促進しています。
今後の展望
デイトナと袋井市観光協会が描く未来は、バイクを通じて地域と観光客との新たなつながりを創出し、地域全体の活性化につなげることです。この協定を起点に、両者は協力し合いながら、袋井市の魅力を最大限に引き出していく計画です。観光客が夢中になるような、魅力的な地域づくりに向けた取り組みに、今後も期待が寄せられます。