2025年10月、カレーライス物価が過去最高へ
2025年10月、カレーライスの物価が1食451円に達し、前年比で80円の増加を記録しました。これは21.6%の上昇にあたります。さらに、前月からも13円の上昇と、2カ月連続しての増加となり、過去10年で最も高い水準を更新しました。この現象は「第二次カレーショック」とも称され、食卓への影響が懸念されています。
カレーライス物価指数の意味
カレーライス物価とは、カレーライスに必要な原材料や光熱費を基に算出した指数です。2020年を100とした場合、2025年10月の指数は164.7と算出され、前年同月比で21.5%上昇しています。このように、カレーライス物価は引き続き上昇傾向にあり、全国的に影響を及ぼすことが予想されています。
原材料費の上昇
カレーライスの物価を構成する費用の中でも、カレー具材が全体の約50%を占めており、217円となりました。これは前年同月の201円から16円増加しています。特に、タマネギやジャガイモの価格上昇が大きく影響しており、夏の高温や少雨による不作が影響を与えました。
輸入牛肉も価格が上昇しており、米国産の価格上昇に加えて円安が追い打ちをかけています。さらに、ごはん(ライス)の価格も前年同月から61円増の203円に達し、200円を超えるのは2015年以降では初めてのことです。これにより、ごはんの価格が高騰する背景には、コメ不足が再び深刻化している影響があります。
光熱費の影響
水道光熱費は4円で変動がありませんでしたが、その他の原材料費の増加がカレーライス物価全体に与える影響は大きく、今後も高値が続く見通しです。カレールーや食用油の値上げも、物価上昇に拍車をかける要因となっています。
今後の見通し
東京都区部の物価動向を基に予測したところ、2025年10月のカレーライス物価は460円台に達すると見込まれています。これは2015年以来の最高値となります。コメの価格は上昇傾向で、流通量は増加しているものの、価格自体が高騰しています。
今後も野菜類の価格も高止まりが続く見込みで、特にタマネギなどは値下がり要因が見つからず、全体の物価上昇が続く可能性があります。カレーライス物価は、秋に続く430円台から一転し、今冬には過去最高を更新することが期待されています。
結論
2025年10月のカレーライス物価は、様々な要素が絡み合った複雑な影響の結果であることがわかります。私たちの食卓に直接的な影響を及ぼすこの物価の動向には注目が必要です。カレーライスを楽しむためには、今後の価格動向に気をつけつつ、工夫を凝らしていく必要があるでしょう。