ミライト・ワンが取り組む海上養殖のDX化
株式会社ミライト・ワン(以下、ミライト・ワン)は、2025年4月18日に総務省の地域社会DX推進パッケージ事業において、海上養殖事業の収益性向上を目指す先進的無線システムの検証が採択されました。このプロジェクトの目的は、ICTやIoTを活用して海上養殖の管理を効率化し、収益性を向上させることにあります。
現在、海上養殖業界では、ICTやIoTを効果的に導入した管理システムの普及が遅れていることが大きな課題となっています。特に、労働力の不足や、水温の変化、疾病の発生、さらには赤潮の発生状況を的確に把握することが難しいため、効率的な管理が求められています。
プロジェクトの具体的な内容
今回の実証実験では、特に重要な役割を果たすのが生簀上に設置されるWi-FiとsXGP基地局です。ここに、環境センサーとAIカメラが連携し、水温、溶存酸素、塩分濃度といった環境データを収集します。その情報はクラウドにアップされ、PCやスマートフォンからリアルタイムで状況を確認できるようになります。これにより、海上養殖の生産効率が大幅に向上し、より安定した魚の育成が可能になるのです。
この実験が行われる場所は、愛媛県宇和島市で、今後はネットワーク設計や機器の設置、クラウドシステムの実装などを行っていく予定です。実証視察会は11月頃に開催される計画で、多くの関係者が集まることが期待されています。
持続可能な地域社会の形成に向けて
ミライト・ワンは、通信インフラの構築において長年の経験を持ち、その技術力をもとにこのプロジェクトを進めています。ICTやIoTの導入を通じて、海上養殖事業における効率的な管理システムを実現し、地域の課題解決に寄与することを目指しています。
地域社会DX推進パッケージ事業について
なお、地域社会DX推進パッケージ事業は、地方創生を進めるために設けられた取り組みです。人口減少や少子高齢化に対処し、持続可能な地域社会を実現するためには、デジタル技術の実装が不可欠です。この事業では、AIや自動運転技術を活用した先進的なソリューションの実証、通信インフラの整備など、地域が抱える問題の解決を図る施策が進められています。
ミライト・ワンの企業ビジョン
ミライト・ワンは1946年の創業以来、約80年にわたって社会インフラの構築・保護に貢献してきました。 これからも通信、電気、建築、土木など多彩な技術を駆使し、地域や企業のDX化、さらにはグリーンエネルギー活用を推進しながら、地域社会に新たな価値を提供していく所存です。技術と挑戦を通じて「ワクワクする未来」を共創し、持続可能な社会の実現に向けて歩み続けます。